【為替本日の注目点】EUからの離脱支持派増加

 ドル円は111円台を維持できず反落。消費者信頼感指数など、経済指標の不調に株価が反応し、ドル売りが優勢となった。110円台半ばまで売られ、110円70-80銭で取引を終える。  ユーロドルは前日と同水準で推移。1.11台半ばから前半でもみ合い明日のECB理事会を前にさらに動きが鈍い。  株式市場は朝方は上昇したものの、消費者マインド指数の悪化などが重石となりダウは86ドル下落。一方ナスダックは14ポイント上昇。  債券相場は横ばい。2年債は月間では12月以来の大幅下落。長期金利は1.84%台と、小幅に低下。  金は小幅に反発。原油価格は50ドル台に乗せる場面があったものの、OPEC総会を控え反落。 4月個人所得          →  +0.4%  4月個人支出          →  +1.0% 4月PCEコアデフレーター   →  +1.6% 3月ケースシラー住宅価格指数  →  +5.43% 5月シカゴ購買部協会景気指数  →  49.3 5月消費者信頼感指数      →  92.6 ドル/円110.51 ~ 111.25 ユーロ/ドル1.1125~ 1.1173 ユーロ/円122.96~ 124.18 NYダウ   -86.02 → 17,787.20ドル GOLD  +0.80  → 1,217.50ドル WTI  -0.23  →  49.10ドル 米10年国債   -0.004 → 1.846% 本日の注目イベント 豪   豪1-3月期GDP 中   中国 5月製造業PMI(速報値) 中   中国 5月非製造業PMI(速報値) 中   中国 5月財新製造業PMI 欧   OECD、16年の世界経済見通し発表 英   英5月製造業PMI 米   5月ISM製造業景況指数 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)  ドル円は堅調に推移しながらも依然として111円台では上値が重く、「日足」の雲の上限に上昇を抑えられている展開が続いています。特に111円台半ばが「壁」になりつつあり、この水準は4月の下旬にも4日ほどトライして抜け切れなかった水準です。ただし、上記「雲」は徐々に水準を切り下げており、来週には110円台半ばあたりでも雲抜けを完成できそうです。  また「MACD」を見ると、こちらは順調に上昇を続け、既に昨年12月以来となる「プラス圏」に入っています。  このように見ると、足元の動きではドルの上値は重いものの、110円台が維持できている限りまだ上値を試すチャンスはありそうです。  今日から6月ですが、引き続き為替を動かす材料は多くその内容次第では、再び円高トレンドに戻るのか、あるいは110円台を固めて、110-115円のレンジを形成できるのか、今後の相場展開に大きな影響を与える「正念場」に差しかかっているように思えます。  昨日一時164円近くまで値を戻したポンド円が急落しています。今月23日に行われる国民投票に関して、EUからの離脱を支持する「離脱支持派」が「残留派」を上回ったと、一部の調査会社が報じたことでポンド売りが加速しました。  実際、どちらが勝ってもおかしくないほどその差はわずかで、今後も23日の投票日に向けてポンドは荒っぽい動きを見せそうです。  一般的にはEUからの離脱はないと、われわれ第三者は見がちですが、英国民にとっては難民問題などを抱え、真剣に離脱を臨む声が少なくないのも事実のようです。  このように、23日の国民投票が今後のリスクになることは十分考えられ、14-15日のFOMCの判断にも影響を及ぼす可能性があります。FOMCメンバーであるダラス連銀のカプラン総裁も先週、「国民投票はテールリスクだ」と述べその影響を懸念する声もあがっています。  110円台で帰ってきたドル円は上値の重い展開を予想しますが、110円台半ばを割り込み、ずるずると下げる動きになるとイヤな流れになりそうです。今年初めて「5日連騰」を見せた日経平均株価も、さすがに今日は下げそうです。中国のPMIには注意が必要です。人民元が対ドルで再び下げ基調にあるため、経済指標との関連も見ていかなければなりません。  本日の予想レンジは110円30銭~111円30銭程度を見ていますが、現在短期的な動きを示す1時間足では「雲の下限」をテストする形を見せています。110円47銭辺りにある、この「雲の下限」を維持できるかどうかにも注目しています。  (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は111円台を維持できず反落。消費者信頼感指数など、経済指標の不調に株価が反応し、ドル売りが優勢となった。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-06-01 09:30