日系企業の外貨建て社債に為替ヘッジ付きで投資する新ファンド、SBIボンド・インベストメントが運用開始

 10年国債利回りがマイナス0.1%台に沈むマイナス金利時代に、低リスク・低コストを実現し、投資家の目先のインカムニーズと長期の資産形成ニーズを兼ね備えた新ファンドが登場した。「SBI-PIMCO ジャパン・ベターインカムファンド」(愛称:ベタイン)は、財務状況が健全な日本企業が発行する外貨建て社債に投資し、為替をヘッジして安定的な運用をめざす。運用は、SBIグループと世界最大級の債券アクティブ運用会社であるピムコ社が共同出資したSBIボンド・インベストメント・マネジメント。「ベタイン」は、SBIボンド・インベストメントが運用する第1号ファンド。販売会社であるSBI証券およびその仲介を行う住信SBIネット銀行は、6月7日からの当初募集期間に同ファンドを購入すると最大2万円キャッシュバックするキャンペーンを展開する。  マイナス金利下では預金や日本国債などの円建て資産では十分な利回りが確保できないため、リスクを抑えて安定した利回りを期待できる資産として「為替ヘッジ付き外債」への注目が高まっている。生命保険会社など機関投資家は、国債での運用がマイナス利回りになったことから、ヘッジ外債での運用にシフトし始めている。しかし、個人向けの公募投信は、米国債(10年)利回りが1%台など、世界的に債券利回りが低下しているため、ヘッジコストや信託報酬などがネックになって魅力的な利回りが期待できる商品が少なかった。  「ベタイン」が投資する外貨建て社債は、日本国内の金利の影響を直接受けることなく、相対的に円債よりも利回りが高くなる。たとえば、4月19日現在で日産自動車が発行する社債(残存期間5年程度)の利回りは、円建てでは年0.15%だが、米ドル建て(為替ヘッジあり)は年1.25%と1%以上高くなる。  また、一般的に外貨建てで社債を発行できるのは知名度の高い企業に限られ、健全な財務体質を持つ日系企業が発行する社債への投資は、投資未経験者が長期の資産形成を考えて初めて投資することを考えても安心感がある。そして、「ベタイン」は、社債発行残高の多い金融機関が発行した社債への投資を抑え、業種バランスの取れたポートフォリオで運用する。  SBIボンド・インベストメントの調べによると、4月22日時点の日本企業が米ドル建てで発行した債券のうち、残存期間が3年から20年の債券の最低利回りを時価総額加重すると平均利回りが年1.63%(ヘッジコストを1.0%と仮定)。その中から、「ベタイン」の銘柄選定基準に則って構築したモデル・ポートフォリオの利回りは、ヘッジコスト控除後で年1.74%となる。  一方、「ベタイン」の信託報酬率等の実質的な費用は、同一カテゴリー(国際債券・グローバル・除く日本の為替ヘッジあり)のアクティブファンドの信託報酬率(平均1.10%)に比べ、0.572%と低い。SBIグループのテクノロジーを活用し、商品性をシンプルにしたことで、低コスト化も実現したという。  SBI証券、住信SBIネット銀行での購入時手数料はゼロ。加えて、両社では当初募集期間(6月7日~29日)に50万円以上購入すると、購入金額に応じて1000円~2万円をキャッシュバックするキャンペーンを展開する。たとえば、「ベタイン」を100万円購入すると2000円がキャッシュバックされ、その還元率は0.2%に相当する。キャッシュバックを考慮すると、ヘッジコスト控除後で初年度は1.94%程度のポートフォリオ利回り(信託報酬控除前)に投資するのと同等になる。  SBIボンド・インベストメントは、「マイナス金利政策の影響で債券運用の環境はかつてなく厳しくなっています。預貯金金利が1年定期で0.01%と、年0.2%のインフレ率(2016年3月現在)を利回りが下回る中にあって、年利1%以上での運用が期待できる『ベタイン』は、リスクを抑えつつ、長期の資産形成をしたいというお客さまのニーズにお応えできると思います。引き続き、お客さまが求める情報・商品の提供を迅速かつ、的確に行ってまいります」と語っている。(写真は、SBIボンド・インベストメント社の公式ホームページ)
10年国債利回りがマイナス0.1%台に沈むマイナス金利時代に、低リスク・低コストを実現し、投資家の目先のインカムニーズと長期の資産形成ニーズを兼ね備えた新ファンドが登場した。(写真は、SBIボンド・インベストメント社の公式ホームページ)
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2016-06-01 13:00