【為替本日の注目点】ドル下落後反発し107円台に

ドル円は朝方106円24銭まで売られたが、失業保険申請件数が予想外に減少していたことでドルは反発。株価のマイナス幅の縮小もあり107円台までドルが上昇。
ユーロドルは反落。ドルが買われたことで1.13台前半まで売られる。株式市場は反落。ダウは1万8000ドル台ということもあり、利益確定の売りから4日ぶりに反落。債券相場は続伸。英国債も過去最高値まで買われたこともあり、米国債も買われ、長期金利は1.68%台まで低下し2月以来の低水準。金は続伸し1272ドル台に。原油は上昇が一服となり小幅に反落。
新規失業保険申請件数 → 26.4万件
ドル/円106.24 ~ 107.18
ユーロ/ドル1.1306 ~ 1.1352
ユーロ/円120.32~ 121.35
NYダウ -19.86 → 17,985.15ドル
GOLD +10.40 → 1,272.70ドル
WTI -0.67 → 50.56ドル
米10年国債 -0.015 → 1.687%
本日の注目イベント
米 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
米 5月財政収支
加 カナダ5月失業率
ドル円は日本株の下落もあり上値の重い展開が続き、NY市場では朝方106円24銭までドル売りが進行しました。株価もマイナスで始まったことから、このまま105円台に入るのではとの雰囲気でしたが週間失業保険申請件数が26.4万件と、予想外の減少を見せたことからドルが買い戻され、107円18銭まで戻っています。
来週の日米金融会合の結果を確認するまでは、105-110円のレンジ取引が続く可能性が高まってきたと見られます。失業保険申請件数は事前予想が27万件でしたが、26.4万件と、2週連続で26万件台で、減少傾向が見られます。
先週末に発表された5月の雇用統計が衝撃的な数字だっただけに、今回の失業保険申請件数もこれまで以上に注目され、一部では予想よりも増加しているのではないかと見られていましたが、結果は雇用の大きな変調は確認できませんでした。
米長期金利は2月以来となる1.68%台まで低下し、株価は軟調で、通常ならドルが買われる材料がなかったはずなのに、106円台前半から107円台に戻した原動力は、この失業保険申請件数だったと言えます。こうなると、先週末の数字は来月には上方修正される可能性が高く、さらに一時的だったことも考えられるため、ドル買いにつながったものと思われます。
イギリスの国民投票が2週間後に迫ってきました。ポンドのボラティリティーは2008年のリーマンショック以来の高水準で推移しており、市場関係者が、残留でも離脱でも、相場は大きく動くと予想している表れです。個人投資家としては「様子見」に徹するのが賢明かと思います。
今朝のブルームバーグの記事では、為替トレーダーは国民投票が行われる日の夜間の混乱に備え、コンピューター取引の時代になる前に確立された技術に頼る準備をしていると報じており、2015年1月に、スイス中銀が突然フラン対ユーロの上限を撤廃して大混乱し、一部の電子取引プラットホームが機能しなくなったことを教訓とするつもりだと伝えています。いずれにしてもリスクは高く、ポジションを保有しているのであれば、証拠金を十分に確保しておくなどの対策は必要です。
本日はミシガン大学消費者マインドが注目されますが、107円台半ばから上値は重く、一方で106円近辺ではサポートされやすいことから、レンジは106円40銭~107円40銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は朝方106円24銭まで売られたが、失業保険申請件数が予想外に減少していたことでドルは反発。株価のマイナス幅の縮小もあり107円台までドルが上昇。(イメージ写真提供:123RF)
economic,gaitameonline,gaitamedotinterview,fxExchange
2016-06-10 09:45