【為替本日の注目点】リスクオフムード拡大

イギリスの世論調査でEUからの離脱を支持する人が55%に達したとの報道で、為替、株、債券市場でリスク回避の動きが強まり、円高、株安、債券高の流れが強まってきました。経済合理性から判断したら「離脱」は考えにくいのは分かっていても、それがイギリス国民の考えとは必ずしも一致しない難しい判断になります。投票日まであと10日余りとなりましたが、調査の結果次第ではまだまだ波乱が待ち受けてます。
ミシガン大学消費者マインドはそこそこの結果でしたが、前月を下回る水準でした。6月3日の雇用統計以来、経済指標は軟調な内容が多く、今週のFOMCでは「まず利上げはない」と考えるのが妥当だと思います。今週に限って言えば、むしろ15-16日の日銀金融政策決定会合の方が不透明さと期待を集めているように思われます。
上述のように、ここにきてイギリス国民投票のリスクが高まってきました。円高だけではく株価も下げ基調を強め、日本の長期金利もさらにマイナス幅を拡大し、欧州でも同容の展開になっています。アベノミクスの再浮上のためには、これ以上の市場の混乱は避けたいところです。エコノミストの予想では、今週の日銀会合での追加緩和実施予想は少数ですが、この後、さらに円高と株安が進めば、ないとは言い切れません。個人的にはその可能性は予想されるほど低いとは思っていません。
本日は株価も軟調な展開が見込まれ、日経平均株価は400円前後の下げがあるかもしれません。必然的に円が買われることになりそうです。それも対ドルだけではなく、ポンドやユーロに対しても円が強含み、円全面高の展開を予想しています。ドル円の目途は106円00-30銭レベルで、106円を割り込むようだと、5月3日以来となる105円台半ばが徐々に近づくことになりそうです。
上でも述べたように、それでも日銀が動かないようだと、105円割れを目指すことも予想されます。イギリスの国民投票をきっかに、ポンドとユーロを売る動きが強まり、そこに米利上げ観測の後退が加わってきそうです。
今週は相当値動きが荒っぽいと見ていますが、週明けの今日からそんな動きがありそうです。本日の予想レンジは106円~107円程度と見ますが、日本側からの口先介入があるかもしれませんが、足元の動きは、それでも上値は限定的だと予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
イギリスの世論調査でEUからの離脱を支持する人が55%に達したとの報道で、為替、株、債券市場でリスク回避の動きが強まり、円高、株安、債券高の流れが強まってきました。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-06-13 09:45