【為替本日の注目点】EU残留支持派がややリード

ドル円は今週の英国の国民投票を控え小動き。104円台前半でもみ合い、104円30-40銭で引ける。ユーロドルも1.12台で小動きながら、1.13目前まで買われ、ややユーロ買い戻しが優勢に。
株式市場は反落。ヘルスケア関連銘柄が売られ、エネルギー関連銘柄が買われた。ダウは57ドル下げ、他の主要指数も反落。債券相場は続落。英国のEU離脱を巡るキャンペーンが中止されたとで米国債への需要が後退。長期金利は1.6%台に上昇。金は売られ、原油価格は7営業日ぶりに反発。
5月住宅着工件数 → 116.4万件
5月建設許可件数 → 113.8万件
ドル/円104.10 ~ 104.35
ユーロ/ドル1.1242 ~ 1.1296
ユーロ/円117.12 ~ 117.76
NYダウ -57.94 → 17,675.16ドル
GOLD -3.60 → 1,294.80ドル
WTI +1.77 → 47.98ドル
米10年国債 +0.029 → 1.608%
本日の注目イベント
日 5月貿易収支
日 黒田日銀総裁講演
独 独5月生産者物価指数
米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
NY市場のドル円は終始104円台で小動きでした。今週23日に行われる英国の国民投票の結果が目先の最大の関心事であり、結果次第で相場展開が大きく変わることから、事前のポジションをどちらか一方には傾けにくいという状況です。昨日までに届いたニュースでは、「残留派」がやや勢いを取り戻し優勢に転じたと伝えられています。
報道によると、英国のEUからの残留を支持するコックス下院議員の殺害後に実施された初の世論調査では、国民投票で残留を支持する回答が離脱派を上回ったとのことです。通信社プレス・アソシエーションが成人1001人を対象に行った調査では、残留支持派が45%で、離脱支持派は42%でした。(ブルームバーグ)国会議員の死亡で残留支持が増えたとの見方もありますが、一方でこれを疑問視する声もあります。いずれにしても、僅差であることには変わりはなく、おそらくこの傾向は投票日まで変わらないと思われます。結局、蓋を開けるまで結果は分からないということです。
この報道を受けてか、週明けのオセアニア市場では円が主要通貨に対してやや売られて取引されています。「リスクオフ」がやや後退した格好ですが、世論調査の結果はまだ予断を許さず、23日までに調査結果が再び逆転する可能性もあると見られます。
先週は円全面高の展開が続き、ドル円は103円55銭まで売られ、ユーロ円などクロス円も軒並み大きく下落しました。しかしその割には、当局からの「口先介入」は聞こえてきませんでした。菅官房長官の一般的な話はありましたが、5月3日に105円台半ばをつけた時の、「当然介入する」といったような、強固な発言は聞かれません。
そのため今のところドルの戻りも限定的です。前回よりもさらに円高が進んだにも関わらず、円高をけん制する発言がないのは、米国を意識しているのか、あるいは、介入のタイミングを綿密に探っているのか見方は分かれますが、「100円」という水準が一つの目安になっていることは間違いないところだと思います。個人的には、その前の段階で実弾による介入もあり得ると予想していますが、23日の英国の国民投票の結果次第では、その可能性は早まります。
今週は国民投票の結果が判明する週末までは動けない展開が続きます。結果が出る前にポジション調整による動きはあるかもしれませんが、それは悪までも調整にすぎません。結果がどう出ようと相場が動くことになるため、結果を確認してからでも遅くはないと思われます。本日は、上記世論調査の結果がどこまで「リスクオフ」を後退させるのかを見たいと思います。レンジは104円~105円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は今週の英国の国民投票を控え小動き。104円台前半でもみ合い、104円30-40銭で引ける。ユーロドルも1.12台で小動きながら、1.13目前まで買われ、ややユーロ買い戻しが優勢に。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-06-20 09:45