【為替本日の注目点】投票結果を前に円乱高下

イギリスの国民投票で残留期待が高まったことから、ドル円は106円台まで上昇。今朝方には106円80銭台までさらに買われ、開票結果を見る前に「残留」を織り込む。ユードルも買われ、2週間ぶりに1.14台までユーロ高が進む。ユーロは対円でも121円に迫る。
株式市場は「残留」を織り込み大幅高で取引を終える。ダウは230ドル上昇し、他の主要株価指数も軒並み大幅高。債券市場は続落。「残留」が決まれば安全資産への需要が減少することで売りが優勢に。長期金利は1.74%台まで上昇。安全資産の金は続落し、原油は反発し50ドル台を回復。
新規失業保険申請件数 → 25.9万件
5月景気先行指標総合指数 → -0.2%
5月新築住宅販売件数 → 55.1万件
ドル/円105.49 ~ 106.18
ユーロ/ドル1.1340 ~ 1.1405
ユーロ/円117.82 ~ 120.92
NYダウ +230.24 → 18,011.07ドル
GOLD -6.90 → 1,263.10ドル
WTI +0.98 → 50.11ドル
米10年国債 +0.061 → 1.746%
本日の注目イベント
独 独6月IFO景況指数
米 5月耐久財受注
米 6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
注目のイギリス国民投票は今朝6時に締め切られ開票が始まっています。現時点(朝6時30分)では全ての金融市場で「残留」を前提にした動きになっています。昨日104円台半ばで東京市場の取引を終えたドル円は106円台に乗せ、今朝は106円台後半までドル高が進んでいます。NYダウは引け際に急伸し、前日比230ドルも上昇しました。また安全資産の米国債は売られ、金利は上昇し、さらに金も売られています。最初の開票結果が朝方8時過ぎには発表されるようで、最終結果は昼前後になる見込みです。
昨日のロンドンの天候は大雨で、天候が悪かったら「離脱支持派」に有利だと見られていましたが、現時点では「残留期待」が勝っているようです。まだ投票率も発表されていません。悪天候なら投票率が低く、「離脱支持派」が有利だとの見立てのようです。調査会社ユーガブが発表した結果では「残留支持」が52%で、「離脱支持」は48%だったようです。
ドル円は昨日の東京の水準よりも2円以上昇したことで、短期のテクニカルでは全て「ドル買い」を示しています。上値の目途は「8時間足」の雲の下限である106円95-00レベルと、雲の上限である108円台半ばです。
「日足」では109円前後が雲の下限になっており、107円台から上値では相当のドル売りも予想されることから、それほど簡単には突破できないと見ていますが、「日足」のMACDはゴーデンクロスに近いシグナルを発しています。まだ完成はしていないものの、107円台に乗せるようだと完成すると思われ、一応注意は必要です。
また、このまま開票を待つことになりますが、9時から取引を開始する東京株式市場では、NYダウの大幅高とドル高円安の影響から買いが優勢となり、こちらも久しぶりに大幅高になりそうです。もっとも、これはその前に取引きが始まるシンガポールの日経先物を見ればおよその水準は把握できます。もし日経平均株価が大幅な上昇を見せるようだと、ドル円は実需の売りが上値を抑えるものの、簡単には下げないかもしれません。
まだ「残留」が決まったわけではありませんが、上で述べたように「残留」を取り込む形で市場は動いています。ないとは思いますが、万が一「離脱」にひっくり返るようなことになると、市場はパニックになることが予想されます。こちらにも注意をしながら開票結果を注視したいと思います。
本日のレンジを予想することは難しく、また大きく異なれば意味もありません。既にこのレポートを書いている時点で、離脱が1ポイントリードとの報道に、瞬間103円割れまでドルが下落する場面もありました。非常に大きな値動きです。慎重に臨むに越したことはありません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
イギリスの国民投票で残留期待が高まったことから、ドル円は106円台まで上昇。今朝方には106円80銭台までさらに買われ、開票結果を見る前に「残留」を織り込む。ユードルも買われ、2週間ぶりに1.14台までユーロ高が進む。ユーロは対円でも121円に迫る。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-06-24 09:30