【為替本日の注目点】米長期金利過去最低を更新

 東京市場の朝方に103円台前半で推移していたドル円は徐々に下落。米長期金利が過去最低を記録するなど、ドル売り材料に反応し102円台半ばで越週。ユーロドルは小幅に上昇。ドルが売られたことで、1.1170までユーロ高が進む。  株式市場は小幅ながら4日続伸。ダウは一時72ドル上昇したが、引け値では19ドル高と上げ幅を縮小したものの、週間の上昇幅は今年最大。引き続き米国債に資金が流入し、10年債と30年債は過去最低利回りを記録。10年債は一時1.37%台まで金利が低下したが、1.44%で取引を終える。金は反発し1339ドル台に。原油も小幅に反発。 6月ISM製造業景況指数 → 53.2 ドル/円102.46 ~ 102.72 ユーロ/ドル1.1113 ~ 1.1170 ユーロ/円113.98 ~ 114.57 NYダウ +19.38 → 17,949.37ドル GOLD  +18.40  → 1,339.00ドル WTI +0.66  →  48.99ドル 米10年国債 -0.026 → 1.444% 本日の注目イベント 豪   豪5月住宅建設許可 欧   ユーロ圏5月生産者物価指数 米 NY休場(独立記念日)  イギリスのEUからの離脱で混乱した市場は徐々に落ち着きを取り戻し、ドル円も下値を切り上げ、先週金曜日には103円43銭近辺までドルが買い戻されましたが、ここからの上値は重く、現在は102円台半ば近辺で推移しています。米株高がリスクオフを後退させ、安全通貨の円を売り戻す動きも見られますが、今週は重要指標が多くありその結果次第では再び、リスクオフが強まり、円が買われる展開があるかもしれません。100-105円のレンジ形成を強めるのか、あるいは再び100円割れを試しに行くのかの岐路に差し掛かっています。  先週末のNYダウは結局19ドル高で引け、月曜日以外は連日上昇し、イギリスのEU離脱で860ドル程下げた分の9割がたは埋めたことになり、米国株の力強さを見せられた気もします。背景には、労働市場での変化の兆しと、イギリス発の混乱で、今月のFOMCでは利上げが見送られる可能性が高まって来たことが挙げられます。金利先物が示す利上げの確率は9月もほとんどなく、「年内はせいぜい1回」の確率が高まって来ました。  利上げ観測の後退はドル売りを喚起させ、ドルの上値を重くしています。今週末に発表される6月の雇用統計が元のように20万人前後まで戻れば、再び利上げ観測の高まりも予想されますが、反対に先月のように予想外に低水準だと、「米労働市場のピークは過ぎた」といった見方が広がり、FRBの金融政策にも大きな影響を与えます。一部には「利上げどころか、利下げが必要」といった極端な意見もあるようです。その意味でも、今回の雇用統計は米労働市場の趨勢を見る上で重要だと言えます。  それでも多くのFOMCメンバーは「緩やかな利上げが望ましい」との考えは維持しています。先週末にはフィッシャーFRB副議長がテレビ番組で、米経済指標は改善しているとの認識を示していました。FRBとしても、政策金利の水準をある程度上方に持って行き、政策変更の余地を確保したいとの考えがあり、それを阻んでいるのが、中国不安や、先のイギリス発の混乱など、外部環境が影響している面が大きいと考えられます。  今月下旬に行われる日米の金融会合では、米国はほぼ見送られると見られ、焦点は日銀の動きです。仮に、先月と同じように政策変更据え置きが決められるようだと、それだけで円買いドル売りが強まり、株価の下落と相まって、再び100円割れを試すことにもなりかねません。現時点では追加緩和観測はあるものの、それほど高まってはいない状況です。ただ、ドル円が100円以下で、日経平均株価が再び1万5000円割れを試す展開になると、緩和観測は急速に高まってくると予想しています。本日はNY市場が独立記念日のため休場です。特に大きなニュースがない限り102円台での静かな動きになろうかと思います。レンジは102円20銭~103円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
東京市場の朝方に103円台前半で推移していたドル円は徐々に下落。米長期金利が過去最低を記録するなど、ドル売り材料に反応し102円台半ばで越週。ユーロドルは小幅に上昇。ドルが売られたことで、1.1170までユーロ高が進む。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-04 09:30