【為替本日の注目点】ドル円再び101円台に

ドル円は株安、金利低下を受けて下落。一時は101円45銭まで売られ、英国がEUからの離脱を決めた日以来の円高水準をつける。ユーロドルは反落。ポンドが売られ、ユーロも連れ安となり1.10台半ばまで売られる。ポンドは対ドルで1.3012まで下落し、31年ぶりの安値を記録。
株式市場は5日ぶりに反落。上昇が続いていたダウ平均株価も、原油安と英国の先行き不安が重石となり先週末比108ドル安で引ける。債券相場は続伸し、10年債利回りは一時1.35%まで低下し過去最低を更新。世界的な金利低下が続く中、米国債に割安感が出ていることが背景。金は続伸し1358ドルまで買われる。一方原油価格は世界景気の低迷や在庫が高水準であることから大幅に下落。前日比2ドル39セント下落し、46ドル台に。
ドル/円101.45 ~ 101.91
ユーロ/ドル1.1063 ~ 1.1167
ユーロ/円112.63 ~ 113.60
NYダウ -108.75 → 17,840.62ドル
GOLD +19.70 → 1,358.70ドル
WTI -2.39 → 46.60ドル
米10年国債 +0.002 → 1.375%
本日の注目イベント
米 5月貿易収支
米 6月ISM非製造業景況指数
米 タルーロ・FRB理事講演
米 FOMC議事録(6月14、15日分)
加 カナダ5月貿易収支
英国の景気の先行き不安に加え政治的にも混迷が続くとし、ポンドは対ドルで1.30台まで売られ、実に31年ぶりの安値を記録しました。ユーロも対ドルでは売られ、ドルは円以外の主要通貨に対して上昇していますが、ドル円は昨日の水準よりも1円程下落しています。堅調に推移していた株価に一服感が出てきたことや、米長期金利が再び過去最低水準まで低下するなど、リスクオフがやや進んだことが背景です。
ドル円の101円台半ばは、先月24日に英国の国民投票でドル円が急落して以来の円高水準です。102円台でもみ合っていたドル円が下放れした形を見せていますが、ここから再び100円割れを目指すのかどうかは、今週末の雇用統計次第ということになります。
昨日もこの欄で、ドル円は下値リスクの方が高いと述べましたが、103円台半ばから上値が重く、さらに順調だった株価も、そろそろ上昇が一服すると予想したからです。昨日はそれに加え、原油価格が46ドル台まで急落したことも株価の下落につながり、円買いを誘発したと見られます。基本的には依然として100ー105円のレンジ内での推移と見ていますが、雇用統計前までにどこまで下値があるのかという状況です。
昨日は二人の連銀総裁のコメントが紹介されています。NY連銀のダドリー総裁は、英国民投票がどのような結果をもたらすのか理解するには時期尚早だとしながらも、「英国だけにとどまれば、かなり小さい」と指摘し、「だが、金融市場に広範な影響があれば、EUの安定に対する大きな疑問につながり、より深刻な結果をもたらす公算がある」と語っています。(ブルームバーグ)
またサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、英国民投票でのEU離脱の選択で米経済が軌道から外れることはないだろうと、米景気に対する楽観的な見方を示しました。利上げについては、依然として失業率が今年4.5%に低下し、インフレ率が加速を続けると予想しているとし、「予想が現実になれば、今年の利上げが適切だ」と述べています。いずれの発言も市場には影響がなかったようですが、英国のEU離脱の影響を慎重に見極める必要があるようです。
本日は日本株も軟調に推移しそうです。いつものように、株価の下落と円買いがセットになれば101円台前半までのドルの下落も想定できます。また、日経平均株価が300円を超えるようだと、101円割れをテストすることも考えられるかもしれません。日経平均株価とドル円の相関度は以前よりも低下してはいますが、株価の下落がドル円の上値を抑えることにはなりそうです。
予想レンジは100.80円~102円程度とみます。ここからは前回の急落でドルを買えていない市場参加者のドル買い意欲も、そこそこあるのではないかと予想しています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は株安、金利低下を受けて下落。一時は101円45銭まで売られ、英国がEUからの離脱を決めた日以来の円高水準をつける。ユーロドルは反落。ポンドが売られ、ユーロも連れ安となり1.10台半ばまで売られる。ポンドは対ドルで1.3012まで下落し、31年ぶりの安値を記録。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-06 10:00