【為替本日の注目点】雇用統計待ち

ドル円はADP雇用者数が予想よりも良かったことで101円23銭まで買われたが、上値は重く100円台後半まで反落。雇用統計発表を控え、様子見気分が広がる。ユーロドルが小幅に反落。ポンド同様、上値で売りたいとする向きも多く、1.11の高値をつけた後1.10台半ばまで下落。
株式市場は下落。原油価格が大幅反落したことから、エネルギー株が下げ全体を押し下げた。ダウは22ドル安。債券相場も下落。ADP雇用者数が良好だたったことから、利益確定の売りが出た模様。長期金利は小幅に上昇し、1.38%台に上昇。金は反落し、原油価格も45ドル台まで大幅に反落。
6月ADP雇用者数 → 17.2万人
新規失業保険申請件数 → 26.8万件
ドル/円100.60 ~ 101.23
ユーロ/ドル1.1053 ~ 1.1100
ユーロ/円111、21 ~ 112.20
NYダウ -22.74 → 17,895.88ドル
GOLD -5.00 → 1,362.10ドル
WTI -2.29 → 45.14ドル
米10年国債 +0.017 → 1.385%
本日の注目イベント
日 6月景気ウオッチャー調査
日 5月国際収支
英 英5月貿易収支
米 6月雇用統計
米 5月消費者信用残高
加 カナダ6月失業率
加 カナダ6月就業者数
6月のADP雇用者数は17.2万人と、市場予想を上回り、さらに週間失業保険申請件数も26.8万件と、減少していましたが、それでもドル円の上値は101円23銭と上値が重いという印象です。ドルは対ユーロやポンドでは素直に上昇しますが、対円では引き続き上値が重い展開となり、足元の動きとしては、円が最も強い通貨として市場が認識していることを裏付けています。
ブルームバーグニュースはこの動きをカナダのトロントドミニオン銀行の為替ストラテジストのコメントを引用して紹介しています。「雇用統計が非常に弱かった5月からかなり回復を遂げたとしても、ドルの買いが膨らむとは考えにくい。英国のEU離脱の影響がもう少しはっきりするまで、経済指標に対する市場の反応はやや鈍くなるだろう」
市場のセンチメントを良く言いあらわしている言葉だと思います。多くの市場関係者が同様な相場観を持っているとすれば、今夜の雇用統計が仮に上振れしたとしても上値は限られることになります。英国のEU離脱後のドルの高値は103円台前半です。ここが上値のひとつの目安になるのではと考えています。
6月の雇用者数の予想は18万人で、予想を見る限りでは通常の水準に戻っています。これに対して結果がどうでるのかが重要ですが、今回はこれに加えて前回5月の3万8000人がどこまで上方修正されるのか注目されます。大手通信会社べライゾンがストを行なった3万5000人が繰り入れられたとしても、まだ水準はかなり低いと思われ、ここにどれだけ上乗せがみられるかが焦点です。5月分が15万人以上に上方修正され、イエレン議長が「異常値」と言及されたことが証明できれば、市場のセンチメントも改善してくるかもしれません。
本日は金曜日で、今度の日曜日は参院選挙です。ここまで金融政策の変更はなく、一部で言われていた「参院選挙前までに日銀が何らかの対策を講じる」といった見方は、どうやら不発に終わりそうです。ドル円は100円割れを試す展開で、さらに日経平均株価も1万5200円程度です。水準からすればいつ追加緩和があってもおかしくはありませんが、本日も無風で過ぎるのでしょう。ただ、頭の片隅には「何かあるかもしれない」とう意識を持って置くべきです。
6月24日のコメントでも書きましたが、この日の朝にはほぼ「EUに残留」という見方が支配的でした。ないとは思いますが、「万が一」ということです。本日のレンジは99円30銭~101円30銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円はADP雇用者数が予想よりも良かったことで101円23銭まで買われたが、上値は重く100円台後半まで反落。雇用統計発表を控え、様子見気分が広がる。ユーロドルが小幅に反落。ポンド同様、上値で売りたいとする向きも多く、1.11の高値をつけた後1.10台半ばまで下落。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-08 09:15