【為替本日の注目点】ドル円105円に迫る

ドル円は一段と上昇力を強め、104円98銭までドル高が進む。米株価が最高値を更新し、長期金利も上昇。近く発表される日本の経済対策や、日銀会合への期待もあり、一気にドルの買い戻しが進んだ。
ユーロドルは小動きだったものの、ユーロ円は急騰。116円台半ばまで買われ、6月24日のBREXIT以来の水準を回復。
株価は3日続伸し、ダウは昨年5月の最高値を更新。さらにS&P500も連日の史上最高値を更新。米雇用に対する不安や英国の混乱が収まったことなどが背景。
債券相場は3日続落。株価の上昇が続き、リスクオンが進んだことから債券には売り圧力が強まる。長期金利は1.51%まで上昇。
金は大幅に続落。原油は反発し46ドル台に。
ドル/円103.84 ~ 104.98
ユーロ/ドル1.1060 ~ 1.1106
ユーロ/円115.21 ~ 116.42
NYダウ +120.74→ 18,347.67ドル
GOLD -21.31 → 1,335.30ドル
WTI +2.04 → 46.80ドル
米10年国債 +0.080 → 1.510%
本日の注目イベント
中 中国6月貿易収支
欧 ユーロ圏5月鉱工業生産
米 6月財政収支
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
加 カナダ中銀政策金利発表
ドル円がよく動きます。昨日はユーロドルは蚊帳の外で、ドル円をはじめ、円がらみの取引が活発だったようです。近く発表される10兆円を超える経済対策や、今月末に行われる日銀の決定会合に対する期待が海外勢を中心に盛り上がり、その前にポジションの解消に動いているようです。
また、世界中で株式が上昇力を強め、史上最高値圏で推移していることも、円売りにつながっているようです。もっとも日本だけは例外で、連日大幅な上昇を見せているとはいえまだ1万6000円台です。
昨日は首相官邸でバーナンキ前FRB議長と安倍首相が会談したことも円売りにつながったとの指摘もありますが、それにしても先週末に99円99銭までドルが下落し、わずか2日でちょうど5円の反発はかなり急激です。これで、「円高の潮目」が変わったとは思えませんが、ドルのショートポジションはかなり解消されたと見られます。考えてみれば、6月24日の英国の国民投票前には106円台後半だったわけですが、ようやくその8割程度を戻したということです。
米利上げ観測の急激な後退、英国の予想外のEUからの離脱と、立て続けにサプライズが続いたことで円買いが強まったわけですが、その伏線として5月の米雇用統計の悪化があったことも挙げられます。今回は、混乱していた英国の次期首相選びが、思ったよりスムーズにいったことや、先週末の雇用統計、そして参院選挙と、徐々に目の前の「不透明感」が一つづつ外されて来たことが急激なドルの買い戻しにつながったと見てます。
これで、これまでの100-105円のレンジが崩れたのかどうかはまだ分かりません。本日は海外株の上昇もあり、日経平均株価はさらに上値を取りに行くでしょう。最大で1万6700円台までは見ていますすが、出遅れ感の強い日本株です。その程度の上昇があってもおかしくはありません。その際にドル円がどこまで上値があるのかどうかですが、105円台ではかなりのドル売りが予想されます。
基本は105円台からはドルの売り場を探るスタンスでよかろうと思います。105円台は多くの輸出企業が社内レートと見ている水準です。株価が予想以上に上昇しても105円台半ば止まりだと見ていますが、東京市場で105円台を維持して引けるようだと、海外市場ではもう一段高があるかもしれません。基本的にはロングは手仕舞う水準だと思われます。予想レンジは103円80銭~105円30銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は一段と上昇力を強め、104円98銭までドル高が進む。米株価が最高値を更新し、長期金利も上昇。近く発表される日本の経済対策や、日銀会合への期待もあり、一気にドルの買い戻しが進んだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-13 10:00