LINEがニューヨーク市場にIPO、初値は42ドル

 無料対話アプリのLINE<3938>が14日、東京市場に先行して米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に新規上場し公開価格32.84ドルに対して28%上回る42ドル(4410円、1ドル=105円換算)で初値を付けた。  LINEの公開株式数は4025万株(オーバーアロットメントによる売出しを含む)で、うち2530万株は海外。公開価格ベースの時価総額は約7000億円で、今回の上場により、今回の上場で日米市場から1300億円以上を吸収する。  モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」によるコミュニケーション、コンテンツ、広告などのビジネスを展開。日本のほか、アジアなど世界230以上の国と地域でサービスを提供しており、3月末時点の月間アクティブユーザーは2億1800万人に達した。アジアなど世界230以上の国と地域でサービスを提供しているが、全アクティブユーザーの7割は日本、台湾、タイ、インドネシアの4カ国が占めている。15年12月期の売上高構成はコミュニケーションが24%、コンテンツが41%、広告が30%、その他が5%。夏にはMVNO(仮想移動体通信事業者)事業へ参入し、格安スマホ「LINEモバイル」のサービスを開始することも発表済みだ。  LINEのサービスは日本で圧倒的なシェアを握り、高い知名度を誇るものの、米国ではほとんど知名度のない企業。韓国のポータルサイト運営会社ネイバーの子会社でもある。ただ、米国市場での人気は想定以上に高く、上場承認時に示された目論見書記載の想定発行価格2800円に対して、仮条件が2700-3200円に決定。その後、ブックビル期間中に仮条件が2900-3300円に引き上げられた。開価格はその上限である3300円に決定していた。訂正目論見書によると、ブックビルディングで申告された総需要は公開株式数を十分に上回り、一部では応募倍率が25倍程度に達したと報じられている。 <東京市場では機関投資家の買い付けも>  メッセンジャーアプリで国内に明確な類似企業がなく、LINE自体が16年12月期業績予想を非開示。前期実績も赤字であるため判断しづらい。なお、米フェイスブックやツイッターはPER30倍台の評価を得ている。  東京市場では15日、公開価格3300円を基準に取引をスタートするが、このニューヨーク市場での株価動向を反映させた初値形成となりそうだ。東証1部への直接上場案件であるため個人投資家だけでなく機関投資家の買い付けも見込まれており、また上場翌月末にはTOPIXにも算出される予定にある。(情報提供:モーニングスター)(イメージ写真提供:123RF)
無料対話アプリのLINEが14日、東京市場に先行して米ニューヨーク証券取引所(NYSE)に新規上場し公開価格32.84ドルに対して28%上回る42ドル(4410円、1ドル=105円換算)で初値を付けた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-14 17:30