【為替本日の注目点】ドル円再び106円台に

 先週金曜日には104円台半ばまで売られたドル円は、トルコでのクーデターが未遂に終わったことで一転してドル買い円売りが加速。106円26銭まで買われ、高値圏で取引を終える。ユーロドルでもドル買いユーロ売りが優勢となり、1.10台半ばまで下落。株式市場は揃って上昇。M&Aや好決算を好感し、ダウは7日続伸し、1万8530ドル台まで上昇。債券市場は続落。先週まで買われた反動もあり、堅調な株価を前に売りが広がった。長期金利は1.58%台まで上昇する。金は小幅に上昇し、原油価格は反落。 7月NAHB住宅市場指数   → 59 ドル/円105.27 ~ 106.26 ユーロ/ドル1.1047 ~ 1.1085 ユーロ/円116.31 ~ 117.69 NYダウ +16.50 → 18,533.05ドル GOLD  +1.90  → 1,329.30ドル WTI  -0.71  →  45.24ドル 米10年国債 +0.031 → 1.582% 本日の注目イベント 豪   RBA議事録 独   独7月ZEW景況感指数 英   英6月消費者物価指数 米   6月住宅着工件数 米   6月建設許可件数 米   IMF世界経済見通し改訂版 米    企業決算 → ゴールドマン、ジョンソン&ジョンソン、マイクロソフト  ドル円は先週末に、トルコでクーデターが起きたことから円が買われ、104円台半ばまでドル売りが進んだものの、その後クーデターが未遂に終わったことで、安全資産全般が売られ、ドル円も再び106円台を回復して来ました。クーデターはわずか1日で政府軍が掌握する形で、治まっていますが、現エルドアン政権に対する不満には根強いものもあり、対米国との関係でもまだ不安は残していると見られます。  それにしても米国株の堅調さにはやや驚いています。利上げが遠のいたという材料だけで、今月だけでも600ドル以上も上昇しており、ダウは7日連続で上昇しており、過去最高値を更新中です。昨日はソフトバンクがARMホールディングスを買収するという報道が株価を押し上げています。  ドル円は先週記録した106円30銭あたりまで上昇しており、再び高値を試す展開です。こちらも6月の雇用統計発表直後に100円を割り込んで以来、急速に買い戻しが進み、本日は株価次第では6月24日のBREXIT前に付けた、106円85銭が意識される展開があるかもしれません。  ドル円のボラティリティーが高水準で推移しているのも、ドル円が今最も市場参加者の注目を集めている通貨だからです。来週には日米で金融会合が開催され、日銀の金融政策に注目が集まっています。菅官房長官はブルームバーグのインタビューで、28、29日に開かれる日銀会合での対応については日銀の判断にゆだねたいとしながらも、「日本銀行が金融を緩和するための手段はまだいろいろある」と発言しています。  また経済対策についても「アベノミクスをさらに加速させる経済対策をやるべく準備をしている」と語り財源については「ありとあらゆるものを駆使して確保する」と述べています。具体的な内容については今月末までには発表されるものと見られます。  106円台まで値を戻してきたドル円ですが、今日も警戒感がありながらも上値を試すものと予想します。106円台半ばからは実需のドル売りもそこそこあろうかと思いますが、その売りをこなして上昇できるかどうかに注目しています。いつものことですが、東京時間ではドル売り意欲は強いものの、海外に入るとあっさりと上抜けするケースも予想されます。  英国のEUからの離脱は既に「過去のニュース」となり、トルコのク-デターも未遂に終り、市場には楽観ムードが漂っており、これが円売りにつながっている面もあります。ただ米株高もそれ程根拠があるとも思ええず、ここからは慎重さが要求されます。ドル円のレンジは105円50銭~106円80銭程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
先週金曜日には104円台半ばまで売られたドル円は、トルコでのクーデターが未遂に終わったことで一転してドル買い円売りが加速。106円26銭まで買われ、高値圏で取引を終える。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-19 09:30