中国産レアアースに対する依存が・・・ホンダの成果が中国で注目される理由

ホンダは12日、大同特殊鋼とともに「ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化した」と発表した。
レアアースを使用しない技術の開発は世界のレアアース生産の大半を占める中国のレアアース業界にとって死活問題に発展しかねないため、ホンダの発表は中国でも大きな注目を集め、各メディアが報じた。
中国メディアの捜狐はこのほど、ホンダの新技術開発について「中国産レアアースに対する依存を大きく減らすことにつながるだろう」と主張した。
記事は、従来の自動車用モーターが高耐熱性を実現するためには重希土類の存在が必要不可欠だったと指摘し、事実、ホンダのモーターにはこれまで重希土類が使われていたと指摘。ネオジム磁石のように強い磁力を持つ永久磁石にはレアアースの存在が必要不可欠であり、「ほかの資源では代替できなかったからこそ、レアアースは貴重な資源だった」と論じた。
続けて、尖閣諸島(中国名:釣魚島)近海での漁船衝突事故を受け、中国がレアアースの事実上の輸出制限を行ったことに触れたうえで、「日本企業はレアアース調達における脱中国に向けて新技術の開発に乗り出した」と指摘し、こうした経緯によってホンダの新技術開発につながったと紹介。ホンダにとっては「中国産レアアースに対する依存を大きく減らすことにつながるだろう」と主張した。
また記事は、中国は世界最大のレアアース輸出国であり、レアアースを「独占的に供給する立場にある」としながらも、実際にはレアアースを使用した付加価値の高い製品を生産する技術がなく、レアアース資源の価格を決める決定権もないのが現実だと主張。さらに悪いことに、ホンダが新しい技術を開発したことで、中国のレアアース産業における立場が危うくなる可能性を示唆したうえで、悔しさをにじませた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
ホンダは12日、大同特殊鋼とともに「ハイブリッド車用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた、重希土類完全フリー(不使用)熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化した」と発表した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2016-07-19 10:30