【為替本日の注目点】ドル円104円台でもみ合い

 東京市場で大きく下落したドル円はNY市場でも上値が重く、104円台前半から後半で推移。日米の金融会合を控えている中、徐々に下値を試す展開。ユーロドルはレンジの下値を試すものの、ここから一段の売りには慎重な展開。1.09台後半で下げ止まる。  株式市場はまちまち。企業決算も強弱が混在し、ダウは19ドル続落したものの、ナスダックは12ポイント反発。債券相場は小動き。5年債入札は低調だったが、10年債は小幅に上昇し長期金利はやや低下。金は小幅に反発。原油はガソリン在庫の増加予想に反応し続落。前日比21セント下げ、3カ月ぶりに42ドル台で引ける。 5月ケースシラー住宅価格指数    → +5.24% 7月消費者信頼感指数        → 97.3 6月新築住宅販売件数        → 59.2万件 7月リッチモンド連銀製造業指数   → 10 ドル/円104.25 ~ 104.98 ユーロ/ドル1.0978 ~ 1.1006 ユーロ/円114.60 ~ 115.35 NYダウ -19.31 → 18,473.75ドル GOLD  +1.30  → 1,320.80ドル WTI  -0.21  →  42.92ドル 米10年国債 -0.012 → 1.561% 本日の注目イベント 豪   豪第2四半期消費者物価指数 中   中国 6月工業生産 英   英4-6月期GDP(速報値) 米   6月耐久財受注 米   6月中古住宅販売成約指数 米   FOMC 政策金利発表 米  企業決算 → コカコーラ、ボーイング、フェイスブック  昨日の東京市場では予想以上に円高が進み、105円台後半から一時は104円割れまでドル売りが進み、東京時間内で約2円の大幅下落でした。相変わらず値幅が大きく、先週まで一方的に上昇したドル円は一転してドル売りが加速するなど、トレンド・フォローがメインの動きになっています。  ドル円のボラティリティーが高水準で推移していることにも関係しますが、円の取引量が増えていることが分かりました。イングランド銀行によると、英国で1日あたりの取引高が平均で2兆2100万ドルと昨年10月のから5%増加し、中でもドル円の取引が27%増と、突出していました。ドル円の取引量の増加が全体を牽引している構図になっているようです。  今朝の経済紙には「日銀内に追加緩和論」という見出しが躍っていました。政府が20兆円を超える経済対策を発表するのに合わせて、追加緩和をすべきという意見が高まっているという内容です。エコノミストの間でも、今回は追加緩和に踏み切るとの観測が強く、ブルームバーグの調査では約80%の人が「緩和あり」と予想しています。  これだけ緩和観測が盛り上がっている中、菅官房長官も「日銀が適切な措置を講じてくれる」と、発言し、金融政策は日銀の専管事項とはいえ、やや外堀が埋められてきたようにも思えます。従って、もし何もしなかった場合の反応には十分注意が必要です。  4月28日の会合では、期待に反して政策据え置きが発表されると、ドル円は4円ほど下落し、日経平均株価は600円ほど落ちた経緯があり、まだ記憶に新しいところです。現在のドル円の水準で同じようなことがおきたら、ドル円は100円を割り込むことも十分想定されます。それだけに「今回はゼロ回答というわけにはいかない」といった見方も出来ます。  今日からはさすがに動きにくい展開でしょう。追加緩和観測が非常に強いといっても、もし見送られたことを考えると、それを前提にポジションを積み上げるわけにも行きません。黒田総裁も「物価上昇のメカニズムは崩れていない」と繰り返し述べています。ここは追加緩和の実施を意識しながらも、万が一に備えるしかありません。  明日の3時にはFOMCの声明文が発表されることもあり、本日は動きが少ないと思われますが、それでもボラティリティーの高さから、そこそこの値幅はあるかもしれません。予想レンジは104円~105円30銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
東京市場で大きく下落したドル円はNY市場でも上値が重く、104円台前半から後半で推移。日米の金融会合を控えている中、徐々に下値を試す展開。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-27 09:30