【為替本日の注目点】ドル円早朝より乱高下

104円台で推移していたドル円は、ロイター通信が日銀が政府から金融緩和を求める圧力を受けているとの報道に、105円50銭まで上昇。その後はやや軟調となり105円20-30銭で引ける。ユーロドルは続伸。1.10台半ばから1.11台までユーロが買われ、約2週間ぶりのユーロ高に。
株式市場はまちまち。原油価格の下落もあり、ダウは小幅ながら4日続落し、ナスダックは3日続伸。債券相場は反落。グリーンスパン元FRB議長が、価格に警戒感が必要との認識を示したことも影響。長期金利は1.50%台に上昇。金は続伸し1341ドルに。原油は供給過剰感が払拭できず続落。前日比78セント下げ、41ドル割れ目前に。
ドル/円104.66 ~ 105.50
ユーロ/ドル1.1069 ~ 1.1108
ユーロ/円115.92 ~ 116.85
NYダウ -15.82 → 18,456.35ドル
GOLD +6.70 → 1,341.00ドル
WTI -0.78 → 41.04ドル
米10年国債 +0.070 → 1.504%
本日の注目イベント
豪 豪第2四半期生産者物価指数
日 6月消費者物価指数
日 6月失業率
日 6月鉱工業生産
日 日銀金融政策決定会合
日 黒田日銀総裁記者会見
欧 仏4-6月期GDP(速報値)
欧 ユーロ圏4-6月期GDP(速報値)
欧 ユーロ圏6月失業率
欧 ユーロ圏7月消費者物価指数(速報値)
欧 企業決算 → バークレーズ、UBS、ミタル
米 4-6月GDP(速報値)
米 7月シカゴ購買部協会景気指数
米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
ドル円は早朝に105円30銭台で推移していたが、一気に103円37銭辺りまで約2円も下げ、既に今日一日の混乱の予兆を見せています。日銀金融会合を控え、思惑が錯綜しているようです。昨日のNY時間にもロイター通信の報道で、105円50銭までドルが急伸する場面があり、本日は、文字通り「熱い一日」になりそうです。
ロイター通信は、日銀には政府から金融緩和を求める圧力が強まっており、インフレの動きに弱さが見られる中、29日まで開く金融政策決定会合で追加緩和の具体的な内容について検討しているもようだと報じました。(ブルームバーグ)また、政府は、日銀が追加緩和を決めた場合は「声明文」を発表する見通しだとも伝え、ロイターが確認した声明文の草案まで明らかになっています。
政府が日銀に圧力をかけること自体異例なことですが、日銀の決定に対して声明文を発表することも前代未聞です。まるで、試合が始まる前から外野席が燃えている状況と言えます。因みに声明文の草案は「政府は日銀の決定を歓迎しており、予定している大規模な経済対策を含む、あらゆる必要な政策措置を講じていく」というものです。もし追加緩和が決定され、この内容の声明文が出たとしたら、政府の情報管理体制は、一体どうなっているのか、そちらの方が不安です。
本日は「試合前」から周りは騒然としています。全ては決定会合の内容次第です。ロイター通信が報道したように追加緩和に踏み切るのか、あるいは政策変更はないのか、固唾を呑んで見守るしかありません。今回は政策変更なしが、「サプライズ」として受け止められる雰囲気です。
このような状況で予想レンジを考えても意味はありません。下値方向では、政策変更がなかった場合に100円の大台を割り込むのかどうかが焦点と、追加緩和があった場合には、先週のドルの戻り高値である107円台半ばが抜けるかどうかに注目しています。会合の結果は早ければ11時半頃には公表されると見られますが、遅ければ1時を過ぎることもあり得ます。その場合には、議論が紛糾している可能性が高く、「追加緩和を織り込む動き」になる傾向があると考えられます。いずれにしても、早朝には数分で2円程動いたドル円です。乱高下は必至でしょう。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
104円台で推移していたドル円は、ロイター通信が日銀が政府から金融緩和を求める圧力を受けているとの報道に、105円50銭まで上昇。その後はやや軟調となり105円20-30銭で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-07-29 09:30