【為替本日の注目点】WTI原油価格一時40ドル割れ

ドル円は102円台で小動き。ISM製造業指数も予想に沿ったもので、102円台半ばを上値に、動きも鈍く値幅も30銭程度に収まる。ユーロドルも1.11台半ばから後半で動かず。今週は雇用統計があることも値動きを抑制。株式市場はこの日も高安まちまち。ダウは6日続落で、ナスダックは5日続伸。債券相場は連銀総裁などの発言を材料に反落。長期金利は1.52%台まで上昇。金は小幅ながら3日続伸。原油価格は供給過剰感が払拭できずに続落。一時は4月以来となる40ドルを割り込んだが、引け値では40ドル台を維持。
7月ISM製造業景況指数 → 52.6
ドル/円102.12 ~ 102.50
ユーロ/ドル1.1156 ~ 1.1179
ユーロ/円113.95 ~ 114.49
NYダウ -27.73 → 18,404.51ドル
GOLD +2.10 → 1,359.60ドル
WTI -1.54 → 40.06ドル
米10年国債 +0.068 → 1.521%
本日の注目イベント
豪 豪6月貿易収支
豪 豪6月住宅建設許可
豪 RBA、キャッシュターゲット
日 7月マネタリーベース
欧 ユーロ圏6月生産者物価指数
米 6月個人所得
米 6月個人支出
米 6月PCEコアデフレーター
米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
ドル円は102円台で推移し、久しぶりに小動きでした。先週までは東京時間でも連日値幅が大きく、値動きも活発な展開でしたが、FOMCが終り、日銀会合も評価は色々あれ、終わったことで、市場の値動きも一服といったところです。NYでは値幅も30銭程度で、ボラティリティーも低下して来ました。
そんな中、気になるのがWTI原油価格の動きです。一時は全ての相場の中心的な存在だった原油価格も、今で注目度はそれほど高くはありませんが、昨日は4月以来となる節目の40ドルを割り込む場面がありました。今年1月には30ドルを大きく割り込んだ後、54ドル程度まで反発していたWTI原油価格ですが、その戻りのピークからはこれで25%以上下落したことになります。
背景は、原油とガソリン在庫が高水準で推移していることと、米国のリグ(掘削装置)の稼動数も高水準であることから、供給過剰感がなかなか払拭できないことが挙げられます。原油価格の下落は、米株式市場でエネルギー株の下落につながり、昨日もエネルギー・セクターの下落率が最も大きく、株式市場全体のセンチメント悪化に一役かっていました。今後さらに下落し35ドルを目指すようだと、市場も再び注目し、原油価格の下落→ 株価の下落→リスクオフが加速→ドル売り円買い、といった構図が定着する懸念があります。日米金融政策の行方と共に、原油価格の動きが為替の変動要因として注目されることにもなります。
さすがに今週は、金曜日の雇用統計までは動きにくい展開が続きそうです。9月のFOMCでの利上げ観測が徐々に後退しており、現時点ではほとんど可能性がなくなっている状況ですが、FOMCメンバーである地区連銀総裁は、まだその可能性は排除できないとのコメントを残しています。
ダドリーNY連銀総裁はインドネシアでの会合の講演で、「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するには時期尚早だ」と述べています。もっとも、5月と6月の雇用者数が大きな差を見せていることから、労働市場がどの程度のペースで減少に向っているのかを、市場参加者は確認したいところです。仮に7月分が18万人を超えているようだと、9月の利上げ観測が復活することにもなりかねません。
イエレン議長に近いとされるダドリーNY連銀総裁は9月利上げは排除できないとしていますが、イエレン議長自身はどのような認識を持っているのかも焦点の一つです。議長は今月26日にワイオミング州のジャクソンホールで開催されるシンポジュームに出席し、講演を行う予定です。ここでどのような認識を持っているのか、ある程度は確認できるかもしれません。今年は、避暑地ジャクソンホールに再び世界の目が集まりそうです。
ドル円のレンジは101円70銭~102円70銭程度を予想しますが、昨日も述べたように、株価の動きとは、これまでのようには強い相関を見せない可能性もあります。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は102円台で小動き。ISM製造業指数も予想に沿ったもので、102円台半ばを上値に、動きも鈍く値幅も30銭程度に収まる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-02 09:45