【為替本日の注目点】雇用統計を控え小動き

 ドル円は前日に続き小動き。ADP雇用者数などの経済指標が予想に沿ったものであったことから101円台前半から半ばでもみ合う。ユーロドルは1.12台から小幅に反落。ユーロ円も112円台半ばまで下落。株式市場は3指数とも揃って上昇。原油価格が反発し、ADP雇用者数もまずまずだったことを好感し、ダウは8日ぶりに41ドルの上昇。債券相場は小反落。株高と経済指標の結果に反応。長期金利は1.54%台でほぼ変わらず。金は反落し、原油価格は反発。ガソリン在庫が予想を下回ったことが買い戻しにつながった。 7月ADP雇用者数     → 17.9万人 7月ISM非製造業景況指数 → 55.5 ドル/円101.02 ~ 101.57 ユーロ/ドル1.1141 ~ 1.1205 ユーロ/円112.66 ~ 113.41 NYダウ +41.23 → 18,355.00ドル GOLD  -7.90  → 1,364.70ドル WTI  +1.32  →  40.83ドル 米10年国債 ー0.014 → 1.542% 本日の注目イベント 豪   豪6月小売売上高 英   BOE金融政策発表 米   新規失業保険申請件数  米   6月耐久財受注 米   カプラン・ダラス連銀総裁講演  WTI原油価格は一時39ドル13セントまで売られましたが、そこから反発し、結局前日比1ドル32セント高の40.83ドルで引けています。連日の下落で、値ごろ感から買い戻しも入ったようですが、ガソリン在庫が4月以降で最大の減少となったことが材料視されました。原油価格が大幅な反発をみせたことで、NY株式市場では主要3指数が揃って上昇し、特にNYダウは8日ぶりの反発となり、ほっと一息ついた状況です。原油高、株高の割にはドル円の戻りは小幅で、「ドルの上値が重い」という印象を残したままです。本命は明日の雇用統計であることは、言うまでもありません。  安倍再改造内閣が発足しました。財務大臣や外務大臣など主要閣僚は変えずに、アベノミクスの再起動を目指すことになります。28兆円を超える経済対策を打ち出し、個人消費の拡大を通じてデフレから早期に脱却したいところです。昨日の会見で安倍首相は「最優先課題は経済だ」と述べていましたが、これは前回の「新3本の矢」を発表した時にも述べていました。安倍首相の景気浮揚に対する並々ならぬ意欲は感じますが、既に28兆円を超える景気対策にもその効果をいぶかる声も、海外を中心に聞こえてきます。  今回の再改造内閣で個人的に注目しているのは、山本幸三氏の初入閣です。山本氏は「アベノミクスを成功させる会」の会長で、これまでにも安倍首相に政策提言をしてきました。自民党議員の中でも「リフレ派」の代表格ともいえる人です。先の消費増税延期に際しても、早くから「消費税を引き上げる時期ではない」と主張してきました。山本氏が入閣したことで、政権内部からもさらに積極的なデフレ対策がなされるのではないかと期待しています。  シカゴ連銀のエバンス総裁は記者会見で、「年内に1回の利上げが恐らく適切になる可能性があるのではないだろうか」と述べましたが、インフレ率が低すぎることには懸念を表明しています。連銀総裁の一部には、依然として2回の利上げが可能だとする意見もありますが、シカゴ連銀総裁の見方が現在の足元の状況を適切に表していると思われます。明日の雇用統計で、この見方がより2回に近づくのか、あるいは1回の可能性も危うくなるのか、分水嶺になります。  本日は雇用統計を明日に控え101円台でのもみ合いを予想しますが、このところ元気な東京市場ですから、そこそこの値動きも期待できます。やはり100円台は底堅いとして、前月の雇用統計後にほぼ一直線で上昇し107円台まで急反発した再現になるのか、はたまた、ドルの上値の重さを再確認することになるのか、今日明日の動きが重要です。レンジは100円80銭~101円80銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は前日に続き小動き。ADP雇用者数などの経済指標が予想に沿ったものであったことから101円台前半から半ばでもみ合う。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-04 09:30