【為替本日の注目点】ポンドドル1.30を割り込む

ドル円は小幅に反落。102円台が徐々に重くなり、長期金利が低下したこともドル売りにつながり、101円79銭までドル安が進む。ユーロドルは1.11台に上昇したものの、勢いもなく1.11を挟んだもみ合いに。
株式市場は小幅ながら揃って続伸。ダウは大幅に上昇する場面もあったが、上げ幅を縮小し3ドル高で取引を終える。債券相場は小幅に反発。3年債入札が好調だったことで長期債も買われた。長期金利は1.54%台に低下。金は3日ぶりに反発。原油は小幅に反落。
ドル/円101.79 ~ 102.27
ユーロ/ドル1.1075 ~ 1.1123
ユーロ/円113.03 ~ 113.35
NYダウ +3.76 → 18,535.05ドル
GOLD +5.40 → 1,346.70ドル
WTI -0.25 → 42.77ドル
米10年国債 -0.045 → 1.547%
本日の注目イベント
米 7月財政収支
昨日の東京時間も株価が堅調に推移していたことからドル円は底堅い動きを見せ、102円台半ばを何度か試しましたが上値は限られていました。日経平均株価は日銀のETF購入に伴う動きかと思われますが、100円超える上昇を見せ、1万6700円台を回復しています。NY市場では102円台を維持できず、101円79銭までドルが売られていますが、日米ともに「夏休み相場」の様相が強まった雰囲気はあります。
足元の動きは、100-105円のレンジが定着しそうですが、その中でもまだ上値の重さの方が優っている状況かと思われます。101円台後半まで下げてきたドル円ですが、目先は101円80銭前後にある「雲の下限」(1時間足)で下げ止まっています。本日はドル売りが進んだ場合に、この雲をしっかりと下抜けし、101円台半ばを下回るかどうかに注目していますが、それでも大きな値動きには至らないと予想しています。
ポンドドルが 約1カ月ぶりに1.30を割り込んできました。金融政策委員会(MPC)のマカファティー委員が英タイムズ紙への寄稿で、一段の利下げと量的緩和が必要となる可能性があるとの考えを示したことがきっかけでした。(ブルームバーグ)イングランド銀行は4日に政策金利を0.25%引き下げ、過去最低の0.25%にしました。ここからさらに引き下げると、ゼロ金利ということになり、ギルト債(10年債)の利回りも昨日は0.58%と、この動きを織り込む形で低下しています。ポンド円も売られ、約1カ月ぶりに132円台前半まで下落する場面がありました。
オーストラリアに続きイギリスも利下げに踏み切り、今後ECBもさらなる追加緩和の可能性を残している中で、日銀が9月の金融会合で「総括的検証」を行い、どのような対策に出るのかが市場の大きな関心事になっています。岩田副総裁は「緩和策の変更はない」と述べていますが、債券市場は疑心暗鬼で、この発表以来債券が売られ長期金利が急上昇しています。昨日はやや落ち着きを取り戻し金利上昇も一服でしたが、一時マイナス0.3%まで低下した金利はゼロ近辺まで上昇するなど、「総括的検証」に振り回されている状況です。大方の市場の見方は、9月にはさらに緩和策を拡大するとの予想が増えています。
本日も特段ニュースがない限り静かな展開が予想されます。レンジは101円30銭~102円30銭程度を見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は小幅に反落。102円台が徐々に重くなり、長期金利が低下したこともドル売りにつながり、101円79銭までドル安が進む。ユーロドルは1.11台に上昇したものの、勢いもなく1.11を挟んだもみ合いに。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-10 09:30