【為替本日の注目点】ドル円水準変わらず

ドル円は小動き。上値が重く101円を割り込む場面もあったが、原油高、株高さらには金利高に支えられ101円20-30銭まで値を戻し、先週末と同水準で取引を終える。ユーロドルも値動きは小幅で、夏休み相場の様相。1.12を挟み方向感も見られず。株式市場は反発。ダウは59ドル上昇し、S&P500も最高値を更新。債券市場からの資金流入を指摘する声も。債券相場は反落。資産運用大手のブラック・ロックが長期債のエクスポージャーを減らしたことも影響か。長期金利は1.55%台に上昇。金は3日ぶりに反発。原油価格は続伸し45ドル台を回復。産油国が相場安定策を協議するとの観測が再燃。
8月NY連銀製造業景気指数 → -4.21
8月NAHB住宅市場指数 → 60
ドル/円100.93 ~ 101.28
ユーロ/ドル1.1172 ~ 1.1204
ユーロ/円112.87 ~ 113.29
NYダウ +59.58 → 18,636.05ドル
GOLD +4.30 → 1,347.50ドル
WTI +1.25 → 45.74ドル
米10年国債 +0.044 → 1.558%
本日の注目イベント
豪 RBA議事録
独 独8月ZEW景況感指数
欧 ユーロ圏6月貿易収支
英 英7月物価統計
米 7月住宅着工件数
米 7月建設許可件数
米 7月消費者物価指数
米 7月鉱工業生産
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
為替市場はさらに膠着感を強め、昨日のNY市場ではドル円の値幅が35銭、ユーロドルについても32ポイントと、夏休み相場真っ盛りの状況でした。この状態ではさすがに動けず、動いても仕方がないと考える人が多くなり、それがさらに相場を膠着させてしまう。そんなサイクルのようです。今年はリオでオリンピックが開催されており、日本ではさらに高校野球も熱戦を繰り広げていることも影響しているかもしれません。こんな時こそ「休むも相場」と割り切り、英気を養い、9月相場に備えるのも一考です。10銭の利益を狙って30銭損をするのも、こんな状況におきやすいものです。
昨日は東京時間から上値が重く、海外でもその地合いを引き継ぎ101円割れもありましたが、結局同水準で戻って来ました。WTI原油価格が3日連続で1ドルを超える上昇を見せ、約4週間ぶりに45ドル台を回復したことが株価を押し上げました。NYダウとS&P500は揃って最高値を更新しています。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は、資産運用者は米国債よりも株式を選好しており、株式のアクティブ運用ファンドは2008年以降で最も強気になっていると指摘し、これは株式を敬遠し現金を積み上げていた年初のトーンがシフトしていることを示唆していると報じています。(ブルームバーグ)
世界的な低金利の影響から米国債への投資魅力が見直され、米国債にも資金が集まり、利回りは一時1.35%台まで低下しました。ここまで利回りが低下すると株式の配当利回りに妙味が出て、資金がそちらに向ったということです。この現象は日本でも当てはまるはずですが、日本ではそういった状況にはなっていません。10年債利回りはマイナス0.3%まで低下し、株価の平均利回りは2%近くまで上昇しているにも関わらず、日本株は上昇しません。日本の株式市場そのものに対する不信という他ありません。
サンフランシスコ連銀は、金融・財政政策当局に政策運営方法の見直しが必要との提言をしています。政府に財政支援を強化する準備と、金融政策当局には低インフレを目指す政策の撤廃を呼びかけました。これまで続けられてきた非伝統的政策と低インフレ目標では、成長の起爆剤にはならないと指摘しています。ウィリアムズ総裁は、イエレン議長がまだサンフランシスコ連銀総裁だったころ、同氏の政策顧問トップを努めていたこともあり、イエレン議長に極めて近い人物の一人として知られています。
本日も大きな値動きは期待できませんが、油断だけはしないようにしなければいけません。
予想レンジは100円70銭~101円50銭程度を見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は小動き。上値が重く101円を割り込む場面もあったが、原油高、株高さらには金利高に支えられ101円20-30銭まで値を戻し、先週末と同水準で取引を終える。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-16 10:15