サンコーテクノは事業環境良好、強相場基調に変化ない
アンカー大手のサンコーテクノ <3435> (JQS)の株価は10月の年初来高値から一旦反落したが、下値を着実に切り上げている。強基調に変化はなく、好業績を評価して上値を追う展開だろう。都市再開発、20年東京夏季五輪、老朽化インフラ更新など建設ビッグプロジェクトが相次いで事業環境は良好だ。
ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事などの増加が追い風となる。太陽光発電関連製品もメガソーラーの増加が追い風だ。
今期(14年3月期)連結業績見通し(9月13日に増額修正)は売上高が前期比8.1%増の163億40百万円、営業利益が同25.1%増の10億70百万円、経常利益が同22.6%増の10億30百万円、そして純利益が同37.6%増の6億10百万円としている。あと施工アンカーや太陽光発電関連の需要が高水準であり、高付加価値製品の好調や販管費の抑制なども寄与する。通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は、下期の構成比が高い収益構造を考慮すれば高水準であり、通期再増額の可能性が高いだろう。
株価の動き(10月1日付で株式2分割)を見ると、10月21日の年初来高値1830円から一旦反落して11月11日の1560円まで調整したが、切り返して12月6日と12月9日には1788円まで戻す場面があった。下値を切り上げる形であり、強基調に変化はないだろう。
12月18日の終値1700円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円90銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.5%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS1757円28銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復する動きを強め、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。指標面に割高感はなく10月高値を試し、上値を追う流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は10月の年初来高値から一旦反落したが、下値を着実に切り上げている。強基調に変化はなく、好業績を評価して上値を追う展開だろう。
economic
2013-12-19 10:00