【為替本日の注目点】ドル円100円の攻防続く

 ドル円は100円を挟んだもみ合いが続く。NYでは100円台半ばまでドルが買われたが、その後はドル売りが進み100円を割り込み、99円台後半で引ける。ユーロドルは続伸。一時は1.1366まで買われ、約1カ月ぶりの高値を記録。株式市場は利上げを巡る不透明さの中、主要指数は揃って小幅に続伸。ダウは23ドル高。債券相場は小幅に続伸。長期金利は1.53%台に低下。金価格は反発。原油は増産調整期待が価格を押し上げ48ドル台に。 新規失業保険申請件数    → 26.2万件 8月フィラデルフィア連銀景況指数 → 2.0 7月景気先行指標総合指数     → 0.4% ドル/円99.85 ~ 100.49 ユーロ/ドル1.1306 ~ 1.1366 ユーロ/円113.18 ~ 113.66 NYダウ +23.76 → 18,597.70ドル GOLD  +8.40  → 1,357.20ドル WTI  +1.43  →  48.22ドル 米10年国債 -0.014 → 1.536% 本日の注目イベント 独   独7月生産者物価指数 英   英7月財政収支 加   カナダ6月小売売上高 加   カナダ7月消費者物価指数  ドル円は連日方向感がなくもみ合いが続いており、昨日も東京時間では99円64銭まで下げたがそこで下げ止まり、NYでは100円台半ばまでドルが上昇したものの、結局99円台後半まで戻って来ました。株式市場でも同様にもみ合いが続き、一進一退の展開が続いており、足元で明確な方向感を見せているのはWTI原油価格と、ユーロドルといった状況です。  WTI原油価格は昨日も続伸し、これで6営業日続伸です。9月のOPEC総会で、主要産油国が生産抑制に動くとの観測に加え、米国のガソリン在庫の減少が買いを誘っている(ブルームバーグ)ようです。原油価格は前日比1ドル43セント上昇し、7月1日以来となる48ドル台前半をつけています。原油トレーダーの中からは「強気相場入りした」と言った声も聞かれるようです。上値が重いと見られていたユーロドルは、今月5日の1.10台半ばから上昇に転じ、昨日は1.1366までユーロ高が進行しています。6月下旬に記録した1.14台前半が抜けるかどうかが焦点ですが、ここからの上昇は、ドル円が99円を明確に下抜けしない限り難しいのではないかと考えます。  一方ドル円は方向感が見えません。上値の重さは感じますが、それでも99円台半ばに近づくと反発して来ます。昨日も99円64銭まで売られたあと、本田前内閣官房参与が、日銀は来月に大胆な行動を取るとのインタビュー記事が報じられると、100円台にあっさり戻しています。もみ合いの背景は、米利上げのタイミングを巡って不透明感があるからです。NY連銀のダドリー総裁は、米利上げは「9月にもあり得る」と発言したものの、その後に公表されたFOMC議事録では、利上げを急がない議論がされ、メンバーの中でも意見が分かれていることが確認されました。  昨日もダドリー総裁は、堅調な雇用の伸びを受けて、あらためて賃金が増加し始めるとの自身の見解が裏づけられたと述べています。昨日もこの欄で述べたように、今後の利上げのタイミングを見極めるには来週26日に行われるイエレン議長の発言を待つしかありません。そして重要なのは9月2日の米雇用統計の結果です。ここで、先月並みの数字が確保できれば、これは9月利上げに相当なインパクトがあると思います。現時点でも9月利上げの可能性は20%程度と見られており、常識的に考えれば利上げは見送られる公算が高いと見られます。  本日のレンジは99円50銭~100円50銭程度と見ますが、上で述べたように、ここでは売りも買いも集まり、このところ抜けきれない水準です。どちらかにしっかりと抜けたら、その方向に順張りで追随するのも面白いと思いますが、レンジに戻るようだとその戦略も機能しません。ただ基本は順張りでトレンドフォローでしょう。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は100円を挟んだもみ合いが続く。NYでは100円台半ばまでドルが買われたが、その後はドル売りが進み100円を割り込み、99円台後半で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-19 10:00