【為替本日の注目点】為替市場の膠着状態続く

 ドル円は引き続き小動き。26日のイエレン議長の講演内容を確認しないと動けない状況。100円台前半での動きに終始し、値幅も30銭弱。ユーロドルも1.13台前半で推移し、変化なし。株式市場は揃って上昇。原油価格が反発した地合いから安心感が広がり、半導体や素材銘柄が買われた。ダウは17ドル上昇。債券相場はほぼ変わらず。長期金利は1.54%台で横ばい。金は3日ぶりに反発。原油価格も小幅に反発し48ドル台を回復。 7月新築住宅販売件数       → 65.4万件 8月リッチモンド連銀製造業指数  → -11 ドル/円99.99 ~ 100.28 ユーロ/ドル1.1303 ~ 1.1344 ユーロ/円113.22 ~ 113.57 NYダウ +17.88 → 18,547.30ドル GOLD  +2.70  → 1,346.10ドル WTI  +0.69  →  48.10ドル 米10年国債 +0.003 → 1.546% 本日の注目イベント 独   独4-6月期GDP(改定値) 独   独8月IFO景況指数 米   6月FHFA住宅価格指数 米   7月中古住宅販売件数  ドル円だけでなく、為替市場全体が動かず静観を決め込んでいます。26日にジャクソンホールで行われるイエレン議長の講演内容を世界の投資家が待っている状況です。ドル円は100円台前半で29銭、ユーロドルも1.13台前半で41ポイントしか動いていません。  カンザスシティー連銀が主催するこのシンポジュームは毎年注目され、「夏の風物詩」的なイベントになっていますが、今年は特に注目が集まっているようです。昨年12月に約10年ぶりの利上げを決め、その時点では今年は4回の利上げが見込まれていましたが、今年の実績は現時点までゼロの状況です。その利上げのタイミングがいよいよ近いということで市場は神経質になっています。  先週公表されたFOMC議事録では利上げの時期には触れておらず、さらにメンバーの意見も分かれていることが判明しました。これで利上げのタイミングが後ずれしたと思いきや、その後のFOMCメンバーの発言では揃って利上げに前向きな発言が相次ぎ、市場に不透明感が広がっている状況です。NY連銀総裁やFRB副議長も利上げに対しては「タカ派的」で、今朝はダラス連銀のカプラン総裁が日経新聞のインタビューに答えています。  同総裁は「労働市場の改善などが続けば、利上げが適切だ。タイミングは明示しないが、利上げの時期は近づいている」と述べています。また「労働市場には力強さがあり、個人消費を支えている」と語り、英国のEU離脱の影響にも「米経済への影響は軽微だ」と述べています。同総裁の発言から、9月2日に発表される「8月の雇用統計」が良好なら、利上げの確率が急速に高まることが予想されます。  このように、多くのメンバーが利上げが近いとの発言を繰り返しています。仮に9月のFOMCで利上げが実施される可能性が高まるようなら、株が売られ、債券も売られ金利が上昇するはずです。為替市場でも、ドルが買われ円が売られることになりますが、足元ではそのような動きは見られません。市場は、利上げにはまだ「確信が持てない」といった状況だからです。そのため、本命であるイエレン議長の真意を確かめるまでは動けないというのが、今の状況です。  イエレン議長が講演で利上げの時期には言及しない可能性もありますが、労働市場をはじめ、今後の景気を判断する上では示唆に富んだ発言があろうかと思います。本日のレンジは99円80銭~100円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は引き続き小動き。26日のイエレン議長の講演内容を確認しないと動けない状況。100円台前半での動きに終始し、値幅も30銭弱。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-08-24 09:15