【為替本日の注目点】ドル円急落後もみ合い

東京市場では101円20銭まで下落したドル円でしたが、NY市場ではドル買い戻しの流れが優勢に。原油高や連銀総裁の発言もあり、101円台前半から後半で推移。ユーロドルも1.12台で安定。1.12台半ばを挟んでもみ合う。株式市場は高安まちまち。ダウは11ドル下げたものの、ナスダックは8ポイント上昇し、続伸。債券相場は小幅に反落し、長期金利は小幅に上昇。金は前日の大幅上昇から反落。原油価格は続伸し45ドル台を回復。
ドル/円101.36 ~ 101.86
ユーロ/ドル1.1229 ~ 1.1272
ユーロ/円114.03 ~ 114.43
NYダウ -11.98 → 18,526.14
GOLD -4.80 → 1,349.20
WTI +0.67 → 45.50
米10年国債 +0.003 → 1.540%
本日の注目イベント
豪 豪7月貿易収支
日 4-6月GDP(改定値)
日 7月国際収支
日 8月景気ウオッチャー調査
中 中国 8月貿易収支
欧 ECB政策金利発表
欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
米 新規失業保険申請件数
米 7月消費者信用残高
加 カナダ7月建設許可件数
昨日の東京市場ではドル売りに勢いがつき、一時は101円20銭まで円高が進みました。前日までは104円台前半で推移しており、米利上げ観測がドルをサポートする構図でしたが、再び荒っぽい動きを見せています。そもそも今回のドルの上昇は、積みあがった「ドルショ-トの買い戻し」であると、何度かこの欄でも指摘したように、「本格的なドル買い」ではなかったことが判明しました。それでも、昨日の101円台前半までのドル急落には、やや驚きを禁じえません。
今月20-21日の日銀会合では、何らかのアクションがあるとの見方が強まっていましたが、その期待にブレーキをかけるような発言が報じられたことでドル売りが一気に進んだようです。2週間ほど前には100円台前半までドルが急落し、100円割れは必至と読んでいたところ、FOMC主要メンバーらの相次ぐ「利上げ可能発言」と、ジャクソンホールでのイエレン議長の「利上げの環境は整った」との講演で、104円台前半までドルが買い戻された矢先でのドル急落でした。今年の相場の「難しさ」を象徴するかのような動きです。
重要なことは、こちらも5日(月)のコメントでも指摘しましたが、足許では日足チャートでの「雲抜け」が失敗に終り、「4度目の正直」には至らなかったことです。「日足」の雲は昨年12月24日に「雲を下抜け」して以来、一度もそのトレンドを変換させることなく下落しています。言い換えれば、それほど強力な「抵抗帯」だと言うことです。従って、この雲を明確に上抜けすれば、「青空」も見え、上昇に弾みがつくと考えられます。
それには、何と言っても20-21日の日銀会合で「追加緩和」という援軍が必要です。もともと9月のFOMCでの利上げには懐疑的な見方を維持してきましたが、だからと言って、年内の利上げがないわけではないでしょう。ISM非製造業景況指数などが、盛り上がった9月利上げ観測を冷やしたと認識できますが、ドルが100円を底値に反発するには、米国以外からのドルサポート材料が不可欠です。日米金融政策会合を控えている以上、現時点では100円を割り込んでドルが大きく売られる可能性は低そうです。めまぐるしく上下するドル円ですが、その行方は結局日米の中銀が鍵を握っているということです。
今回の会合は、日米共に同じ日に開催されます。もう2週間ほどはこのような神経質な相場展開が予想されます。そして忘れてはならないのが今夜のECBの金融会合です。ユーロドルの動きに引っ張られ、ドル円にも影響が出ることも十分考えられます。本日の予想レンジは101円~102円30銭程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
東京市場では101円20銭まで下落したドル円でしたが、NY市場ではドル買い戻しの流れが優勢に。原油高や連銀総裁の発言もあり、101円台前半から後半で推移。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-08 09:15