【為替本日の注目点】ECB政策変更見送り

ドル円は101円台半ばから上昇。米長期金利が上昇したことを受けドル買いが強まり、102円60銭まで買われる。ECBが追加緩和を見送ったことからユーロドルではユーロ高が進む。欧州の債券が売られ、金利も上昇したことからユーロは1.1328まで買われた。欧州株の下落の影響もあり、主要株価指数は揃って下落。ダウは46ドル下げたが、エネルギー株は逆行高。
債券相場は大幅下落。欧州債の下落もあり売りものが優勢に。長期金利は1.60%前後まで上昇。ドルが買われたことから金は下落。原油価格は大幅に続伸。原油在庫が1999年以降で最大の減少だったことで前日比2ドル12セント上昇し、47ドル台まで原油高が進む。
新規失業保険申請件数 → 25.9万人
7月消費者信用残高 → 177.13億ドル
ドル/円101.50 ~ 102.60
ユーロ/ドル1.1241 ~ 1.1328
ユーロ/円114.52 ~ 115.45
NYダウ -46.23 → 18,479.91
GOLD -7.60 → 1,341.60
WTI +2.12 → 47.62
米10年国債 +0.060 → 1.599%
本日の注目イベント
中 中国 8月消費者物価指数
中 中国 8月生産者物価指数
独 独7月貿易収支
欧 ユーロ圏財務相会合
英 英7月貿易収支
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
加 カナダ8月住宅着工件数
加 カナダ8月失業率
加 カナダ8月就業者数
ドル円は欧州時間までは上値の重い展開が続き、101円台半ばで推移していたものの、ECBが追加緩和を見送ったことから、米債券が売られ、長期金利が1.6%台まで上昇したことから102円台に乗せました。前日には101円20銭まで売られたドル円でしたが、NYでは102円60銭まで買われています。結局20-21日の日米金融会合までは100-105円のレンジ内で上下するという見方が支持されそうな状況です。
ECBは理事会で政策変更を行わないことを決め、理事会後の記者会見でドラギ総裁は「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」と述べました。(ブルームバーグ)ただ、ECBの量的緩和プログラムで購入する債券が尽きる事態を防ぐための選択肢の検討を担当の委員会に指示したことを明らかにしています。その上で、新たな刺激策は当面は必要ないとの考えを示しました。
この決定を受け失望感から欧州では株と債券が売られ、その影響でNYでも株と債券が売られました。債券が売られたことから米長期金利は1.60%台まで上昇し、これがドル円を押し上げるドライバーとなり、102円60銭までドル高が進行しました。
米利上げ観測の台頭で104円台前半まで買われたドル円は、その後経済指標の低調から101円20銭まで売られ、そして今度はECBの金融政策の影響を受けた米長期金利の上昇から再び買われる展開です。やはり中銀の金融政策の結果が相場を決定付けている構図になっています。この流れは恐らく日米金融会合が開催される、20-21日まで続くと見られ、100-105円のレンジは上下共に抜け切れないのではないでしょうか。その間、経済指標や要人発言に反応し一喜一憂する相場展開が予想されます。
このような展開が予想されるとすれば、ポジションの保持にも注意が必要です。大きな損はないものの、同時に大きな利益も望めません。ある程度回転をきかしてトレードする方が安全かと思われます。昨日のNYでは102円60銭までドルが買われたものの、「1時間足」の雲の上限で上昇を抑えられています。
MACDでは既に「プラス圏」に入っていますが、マックDとシグナルとの差である「ヒストグラム」は下降曲線を描いています。短期的にはもう少し上昇余地は残していると思われますが、先週末のように一気に104円台に乗せる勢いは見られないと思われます。大きくは100-105円のレンジですが、もう少し狭めれば101-104円というところでしょうか。本日のレンジは101円90銭~102円80銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は101円台半ばから上昇。米長期金利が上昇したことを受けドル買いが強まり、102円60銭まで買われる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-09 09:45