【本日注目の通貨ペア】豪ドル/米ドル:米金融政策と株価の関係

 米景気指標に軟化が目立つ中で一時立ち消えになっていた米国の9月利上げ観測が、ここに来て再浮上してきた。米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えて当局者から早期の利上げを示唆するタカ派発言が相次いだためだ。そうした中、9日の米国株は主要3指数が揃って2%超下落するなど、9月利上げ観測が投資家心理を悪化させている。株価下落は投資家のリスク志向後退による豪ドル売り材料となりやすい反面、米利上げ観測はドルを押し上げるケースが多い。実際に9日の豪ドル/米ドルは最大で1.6%もの大幅な下落を記録しており、ドルに対する下落率は豪ドルが際立っている。  来週20-21日のFOMCを前に、本日もロックハート・アトランタ連銀総裁とカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁とブレイナードFRB理事の講演が予定されている。明日からは当局者が金融政策に関する発言を制限されるブラックアウト期間に入るため、利上げに関するヒントが出るのはこれが最後となる見込みだ。中でも殿を務めるブレイナード理事の講演は、8日になってFRBが発表した事から市場の憶測を呼んで注目を集めている。FRBが市場に9月利上げを織り込ませるために、元来ハト派の同理事に利上げメッセージを託したのではないかとの見方もある。  同理事が実際にタカ派発言を行えば、9月利上げ観測が高まりドルが続伸すると同時に米国株が続落する公算が大きく、この場合は豪ドル/米ドルも続落する事になりそうだ。一方で、ブレイナード理事の発言が従来どおりのハト派的な内容であれば(金融政策に言及せずの場合も)市場は「肩透かし」を喰らう格好となり、ドル安・株高・豪ドル高の反応が見込まれる。中長期的な展望はともかく、豪ドル/米ドル相場は目先的にFRB要人の発言と株価動向に大きく左右される事になりそうだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
米景気指標に軟化が目立つ中で一時立ち消えになっていた米国の9月利上げ観測が、ここに来て再浮上してきた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-12 17:45