【為替本日の注目点】ドル円神経質な動き止らず

8月の小売売上高が予想を下回ったことでドル円は101円92銭まで下落。そこからは反発し102円75銭まで上昇。さらに102円前後まで再び売られるなど、日米の金融会合を控え乱高下が続く。ユーロドルは1.12台で推移し、ほぼ変わらず。利下げが見送られたポンドは、対ドルで1.32台半ばまで上昇。
株式市場は反発。アップルが上昇を牽引し、原油価格が反発したことでエネルギー株も上昇。ダウは177ドル上昇し、1万8200ドル台を回復。債券相場は経済指標の結果を受け買われたものの、前日とほぼ同水準で引ける。長期金利は1.69%台で小幅に低下。金は反落し1318ドル台に。原油価格は反発。
8月小売売上高 → -0.3%
新規失業保険申請件数 → 26.0万件
8月生産者物価指数 → 0.0%
9月NY連銀製造業景気指数 → -1.99
8月鉱工業生産 → -0.4%
ドル/円101.92 ~ 102.75
ユーロ/ドル1.1226 ~ 1.1285
ユーロ/円114.75 ~ 115.44
NYダウ +177.71 → 18,212.48
GOLD -8.10 → 1,318.00
WTI +0.33 → 43.91
米10年国債 -0.007 → 1.691%
本日の注目イベント
米 8月消費者物価指数
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
ドル円は引き続き神経質な動きを見せ、前日同様「往って来い」の相場展開でした。8月の小売売上高が軟調だったことから利上げ観測が後退し、ドル円は101円台後半まで売られた後、一転して上昇し102円75銭まで反発しました。そして再び反落に転じ102円前後まで下げています。来週のFOMCでは利上げの可能性は極めて低いものの、軟調な経済指標にはドル売りで反応するところに、足元の相場の神経質さが窺えます。
8月の小売売上高は市場予想を下回り、-0.3%でした。その他の経済指標も鉱工業生産など、概ね低調で、来週のFOMCでの利上げの確率はさらに低下しています。NYからは「予想される金融引き締めのタイミングは12月以降へと押しやられた。ドルへの追い風は吹き止むだろう」との声が聞こえています。(ブルームバーグ)
こうなると、やはり焦点は必然的に日銀の金融会合ということになります。今回の会合で追加緩和を実施するかどうかについては、専門家の間でもほぼ半々です。マイナス金利の深掘りや、国債購入の枠を70-90兆円に拡大するといった政策を決定するのではという見方がある一方、これ以上の追加緩和を行っても効果はないとする見方もあります。気になるのは日本株の動きです。日経平均株価は昨日も大きく下げ、このままでは今日も1万6300円程度まで下げるかもしれません。この動きは、株式市場では「追加緩和なし」を予想し、それを織り込む動きと捉えられなくもありません。
仮に追加緩和が見送られた場合には、やはりドル円が大きく売られ、株価も下落すると見られます。ドル円は再び100円割れを試すことが予想され、足元では100円前後は重要なサポートとして機能していますが、今度この水準を明確に下回ると円高が大きく進む可能性があります。現在100-105円のレンジを形成していますが、一段下げて95-100円の新しいレンジを形成することも予想されます。仮にそのような状況になると、今度は100円がドルの上限として新たなレジスタンスになる可能性があります。
20-21日の日米会合で共に「政策変更見送り」が決定された場合は、そのような展開も想定しておく必要があろうかと思います。もちろん、日米で追加緩和と利上げというサプライズがあれば、ドル円は大きく上昇し、105円を超える可能性もありますが、それは「ビッグ・サプライズ」でしょう。本日は再び下値を試す展開を予想していますが、101円台半ばが抜けるかどうかが注目されます。この水準をしっかり抜けるようだと、ドルがジリジリと下げることも考えられます。予想レンジは101円50銭~102円50銭程度をみています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
8月の小売売上高が予想を下回ったことでドル円は101円92銭まで下落。そこからは反発し102円75銭まで上昇。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-16 09:30