【為替本日の注目点】OPEC減産合意

ドル円は100円台半ばから後半で小動き。原油価格が急騰したにも関わらず動意はみられず、100円70銭近辺で取引を終える。ユーロドルは前日とほぼ同じ水準で推移。1.12を挟み、上下どちらにも大きく動かず。株式市場は続伸。OPEC減産合意の報道でエネルギー株が買われ、ダウは110ドル上昇。債券相場は4日ぶりに反落。朝方は上昇していたがOPECの報道で午後軟調に。長期金利は1.57%へと上昇。金は反落。原油価格はOPECが8年ぶりの減産に合意したとの報道で大幅に反発。一時は6%上昇したが、引け値では前日比2ドル38セント高い47ドル5セント。
8月耐久財受注 → 0.0%
ドル/円100.45 ~ 100.81
ユーロ/ドル1.1187 ~ 1.1237
ユーロ/円112.52 ~ 113.05
NYダウ +110.94 → 18,339.24ドル
GOLD -6.70 → 1,323.70ドル
WTI +2.38 → 47.05ドル
米10年国債 +0.015 → 1.572%
本日の注目イベント
独 独9月雇用統計
独 独9月消費者物価指数(速報値)
欧 ユーロ圏9月景況感指数
欧 ユーロ圏9月消費者信頼感(確報値)
米 4-6月GDP(確定値)
米 新規失業保険申請件数
米 8月中古住宅販売成約指数
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
米 パウエル・FRB理事講
米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
米 イエレン・FRB議長講演
米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
ドル円は100円台での膠着が続いています。昨日はNY市場の午後に「OPEC減産合意」のニュースが飛び込んできたにも関わらず、ドル円は動意をみせず100円台後半から動きません。101円台に乗せてもおかしくはない状況だったと思われましたが、市場参加者は攻めあぐねているようです。
OPEC(石油輸出国機構)は28日、アルジェリアの首都アルジェで非公式会合を開き、8年ぶりの減産で合意しました。イランの石油相はOPECが原油生産を日量3250万―3300万バレルのレンジまで減らすことで合意したと発表しました。(ブルームバーグ)
このニュースを受けて、WTI原油価格は大幅に上昇し、47ドル台に乗せています。また株式市場でもエネルギー株が大幅に買われ、ダウは110ドル上昇し、リスクオンの流れが強まりました。ただ為替市場での反応は限定的で、大きな影響は見られません。
イエレンFRB議長が下院で証言を行い、現在の経済状況を見ると緩やかな利上げが求められると発言しましたが、為替はこちらにも反応していません。議長は緩やかな利上げが必要との認識を示しながらも、利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはないと発言しています。また、「経済の過熱を容認すれば、金融当局が望むよりも早いペースで利上げせざるを得なくなる可能性がある」とも述べています。
今月の会合で利上げ見送りを決めたFRBでしたが、これらの一連の発言は利上げを行いたくてもできない現在のFRBの立場を良く表していると思います。議長はFOMCの多くのメンバーも年内利上げを望んでいるとも改めて説明しており、それでも利上げを見送ったのは、労働市場以外の経済指標は依然としてまだら模様で、インフレの気配はどこにも見られないことが背景かと思われます。年内のFOMCは11月と12月の2回を残すのみとなっています。11月は会合の1週間後に大統領選が控えていることから、政策変更を行いにくいという事情もあり、12月の会合での利上げはほぼ確実といった状況です。もっとも、そのころになると、年内利上げよりも2017年に何回利上げできるのかということが焦点になろうかと思います。
本日は日本株も堅調に推移しそうです。本欄執筆時に、ドルは既にNYの高値を抜き100円台後半に迫っています。予想レンジは100円50銭~101円50銭程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は100円台半ばから後半で小動き。原油価格が急騰したにも関わらず動意はみられず、100円70銭近辺で取引を終える。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-29 09:15