【為替本日の注目点】ドル円101円台後半から反落

原油高を背景にドル円は101円84銭まで上昇したが、株価が下げ足を強めると反落。100円84銭まで売られた後、101円台に戻して引ける。ユーロドルは1.12台でもみ合い。ユーロ円が反発したことでユーロ買いも見られたが、上昇は続かなかった。
株式市場は大幅に反落。引き続きドイツ銀行を巡る懸念が重石となり、ダウは195ドルの大幅安。債券相場は小幅ながら反発。10年債利回りも1.56%台へとやや低下。金は続落。原油価格は続伸し、約1カ月ぶりに48ドル台を回復したが、引けにかけては売られ47ドル台後半で取引を終える。
4-6月GDP(確定値) → +1.4%
新規失業保険申請件数 → 25.4万件
8月中古住宅販売成約指数 → -2.4%
ドル/円100.84 ~ 101.84
ユーロ/ドル1.1197 ~ 1.1250
ユーロ/円113.00 ~ 114.17
NYダウ -195.79 → 18,143.45ドル
GOLD -2.30 → 1,326.00ドル
WTI +0.78 → 47.83ドル
米10年国債 -0.012 → 1.560%
本日の注目イベント
日 8月消費者物価指数
日 8月鉱工業生産
中 中国9月財新製造業PMI
欧 ユーロ圏8月失業率
欧 ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
英 英4-6月期GDP(確定値)
米 8月個人所得
米 8月個人支出
米 8月PCEコアデフレーター
米 9月シカゴ購買部協会景気指数
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
加 カナダ7月期GDP
前日のNY市場では「OPEC減産合意」のニュースのわりにはドルが買われず、やや違和感を覚えていましたが、その影響は昨日の東京市場で見られました。101円台を回復したドル円は株価の上昇という好材料もあり、101円75銭近辺まで上昇しました。NY市場でもその流れが続き、101円84銭まで買われる局面もありましたが、そこから1円も落とされる荒っぽい動きです。
レンジ内で推移しながらも神経質に動くドル円の背景の一つがNY株式市場のボラティリティーの高さです。今週に入りNYダウは連日100ドル以上の上げ下げを繰り返しており、昨日は200ドルに迫る下げでドル円を押し下げています。1万8600ドル台の高値を記録してからここしばらくは調整局面が続き、「買われ過ぎ」なのか「単なる調整」なのか、難しい判断になります。幸い原油価格が安定していることが救いで、WTI原油価格が45-50ドルの範囲で推移しているのであれば、株価の大崩れはないと見ています。
むしろ懸念材料は欧州の銀行不安です。昨日もドイツ銀行を巡る懸念は収まらず、ドイツ銀行の一部顧客が同行へのエクスポージャーを減らしているとの一部報道が手がかりで、株が売られ、安全資産の債券が買われています。またこれが、ドル円が101円台後半から売られた理由の一つにもなっています。ブルームバーグによると、同行株式のオプション取引高は過去最高に膨らんでいると伝えています。
今回も100円割れを回避し、101円台後半まで値を戻したドル円ですが、依然として上値の重さは変わりません。日足チャートでは「抵抗帯」である雲が徐々に下がって来ており、現在では103円台後半までドル円が上昇すれば明確な「上抜け」が完成します。当然ですがその水準にはストップロスのドル買い注文も相当あると推測されます。そのストップが執行されるような状況になれるのかどうかが焦点です。100円を再び割り込むのか、あるいは上記ストップを付けに行くのか、勝負は来月に持ち越されますが、現時点でも微妙な水準にいるだけに予断は許しません。
本日はPCEコアデフレーターとシカゴ購買部協会景況指数が注目されます。特にコアデフレーターが上振れすると利上げ観測が高まりドル高に振れることも予想されます。市場予想は前年比1.7%の上昇を予想しています。本日のドル円レンジは100円50銭~101円50銭程度を予想しますが、100円台ではどの水準で下げ止まるのかを見たいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
原油高を背景にドル円は101円84銭まで上昇したが、株価が下げ足を強めると反落。100円84銭まで売られた後、101円台に戻して引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-09-30 09:30