【為替本日の注目点】ドイツ銀問題ややリスク後退

 101円前後で取引が始まったドル円は、ドイツ銀行の株価が急反発したことから安心感が広がりドルが上昇。101円45銭の高値を付け、25-35銭で引ける。ユーロドルは引き続き1.12を挟んでもみ合い。株式市場は大幅に反発。米司法省とドイツ銀行が当初よりも低い制裁金で合意するとの憶測が広がり株価が上昇。ダウは164ドル上昇し、他の主要指数も揃って反発。債券相場もリスク回避ムードが後退し反落。長期金利は 1.59%台へと上昇。金は続落し1317ドルに。原油は小幅に買われ48ドル台を回復。 8月個人所得                →  +0.2% 8月個人支出                →  0.0% 8月PCEコアデフレーター         →  +1.7% 9月シカゴ購買部協会景気指数        →  54.2 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) →  91.2 ドル/円101.13 ~ 101.45 ユーロ/ドル1.1154 ~ 1.1251 ユーロ/円112.93 ~ 113.97 NYダウ +164.70 → 18,308.15ドル GOLD  -8.90 → 1,317.00ドル WTI  +0.41 → 48.24ドル 米10年国債 +0.034 → 1.594% 本日の注目イベント 日   9月日銀短観 欧   ユーロ圏9月製造業PMI(改定値) 英   英9月製造業PMI 米   9月ISM製造業景況指数  ドル円は101円を中心に上下80銭くらいのレンジをさまよっている様です。売り買いとも決定的な材料が見つけられず、比較的長いもみ合いが続いています。この日のNY市場では、懸念されていたドイツ銀行の住宅ローン担保証券(RMBS)問題で、当初見込みよりも低い制裁金で米司法省との合意が近いとの報道に反応し、NY株式市場が急反発し、リスクオフモードが後退。ドル円も101円台半ばまで買い戻されています。  市場は米利上げ時期を材料にしにくくなっており、日銀の量から金利への政策変更も不透明なことから、何か他の材料を探している状況です。ドルの上値が重い中、100円台前半ではドルも底堅さを見せ、上下ともどちらか一方には動きにくい展開です。7月末以降、ほぼ100-104円の狭いレンジが続いており、市場参加者も徐々にストレスを感じ始めているのではないでしょうか。  今週は5日(水)にADP雇用者数が発表になり、7日(金)には雇用統計が出ます。今週はひょっとしたら上記レンジをどちらかに抜ける可能性に期待したいと思います。現在17万5000人程度と予想されている9月のNFPですが、これが仮に20万人を大きく超えても、年内2回の利上げにはつながらないでしょう。11月のFOMC開催日程が、大統領選に極めて近いからです。一方、NFPが10万人程度ということになると、12月利上げも危ぶまれることにもなりかねません。  このように考えると、まだ、ドル下落の方がリスクは高いと言えそうです。もっとも材料はそれだけではありません。今月は9日(日)にクリントン氏とトランプ氏の第2回テレビ討論が行われます。第1回の討論会では、終始冷静なクリントン氏に軍配が上がったイメージでしたが、今度は起死回生をはかるトランプ氏が歯に衣着せぬ発言を復活させるのではないかとの見方もあります。その結果によっては、翌10日、月曜日の為替に影響が出る可能性があります。10日は日本の祝日にあたり、東京市場は休場です。市場参加者が極端に減少する11日早朝には注意が必要です。  本日は日本株もやや堅調に推移しそうです。予想レンジは100円80銭~101円80銭程度を見たいと思います。朝方発表の日銀短観の内容にも注意したいところです。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
101円前後で取引が始まったドル円は、ドイツ銀行の株価が急反発したことから安心感が広がりドルが上昇。101円45銭の高値を付け、25-35銭で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-03 09:30