【本日注目の通貨ペア】ポンド/米ドル:31年ぶり安値更新後の展開は?

 ポンド/ドルは昨日、1.2680ドル台まで下落して1985年以来31年ぶりの安値を付けた。その後ひとまず1.27ドル台を回復しているが、市場には先行きの一段安を見込む声が多い。今月に入り英国のメイ首相が、欧州連合(EU)離脱に関するプロセスを来年3月までに開始すると表明した事がポンド売り再燃のきっかけになっており、足元では「ハードブレグジット」という言葉が市場に飛び交っている。「ハードブレグジット」とは、多数の英国民が望む「移民制限」と引換えに、「貿易特権」や「金融市場としての優位性」を失う形でのEU離脱を指す。31年ぶりの安値圏とあってチャートに下値のメドらしいメドがない事も「底なし」の不安に繋がっているようだ。  ただ、恐らく今後2年以上の時間を費やして交渉を行う「ハードブレグジット」を囃してポンドを売り続けるのは難しい事も事実だろう。中長期的な下落基調は止められないにしても、投機筋のポンド売りポジションが過去最大に迫っている点(シカゴ通貨先物市場、9月27日時点)から見て、買戻しによる反発を警戒すべきタイミングが近付いているように思える。  明日の米9月雇用統計が期待に反して弱かった場合などは、ドル売り主導でポンドが反発する事も考えられるため、特に注意が必要だろう。なお、明日は英国でも8月鉱工業生産と8月貿易収支が発表される。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部) (イメージ写真提供:123RF)
ポンド/ドルは昨日、1.2680ドル台まで下落して1985年以来31年ぶりの安値を付けた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-06 16:30