【為替本日の注目点】WTI原油価格4カ月ぶりに51ドル台に

 NY市場はコロンバスデーのため薄商いだったが、原油高や株高が進んだことからドル円は上昇。103円79銭までドルが買われ、先週末の水準を回復。ユーロドルもドル高の影響から小幅に下落。1.1131まで売られ、1. 11の節目を割り込むのかどうかが注目される。株式市場は揃って反発。原油価格が大幅に上昇したことを受けて、エネルギーセクターが上昇を牽引。ダウは88ドル高で取り引きを終える。債券市場は休場。金は7日ぶりに反発。原油はロシアのプーチン大統領が減産に合意する意向を示したことで買われ、約4カ月ぶりとなる51ドル台に。 ドル/円103.31 ~ 103、79 ユーロ/ドル1.1131 ~ 1.1161 ユーロ/円115.27 ~ 115.73 NYダウ +88.55 → 18,329.04ドル GOLD +8.50 → 1,260.40ドル                  WTI +1.54 → 51.35ドル 米10年国債 -------  → 1.737% 本日の注目イベント 日   8月貿易収支 日   8月国際収支 独   独10月ZEW景況感指数 欧   ユーロ圏10月ZEW景況感調査 米   9月労働市場情勢指数(LMCI) 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演 加   カナダ9月住宅着工件数  先週末の雇用統計を受けて、ドル円は102円台後半まで下落したものの、昨日のNYでは、コロンバスデーのため薄商いの中、株高、原油高を好感しドル円は再び103円台後半まで反発しています。原油価格は、約4カ月ぶりとなる51ドル台前半まで上昇し、ここを起点にややリスクオンの流れが拡大した格好です。  WTI原油価格は9月19日の43ドル台前半を底値に急反発しています。OPEC総会で減産合意に向け議論が進んでいたことが背景でしたが、昨日はロシアのプーチン大統領が減産合意に「加わる用意がある」と述べたことで買われ、さらにサウジのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が、原油価格が年内に60ドルに達するのは「考えられないことではない」との見方を示したことが買いを勢い付かせました。(ブルームバーグ)  約4カ月ぶりの51ドル台乗せは、エネルギー株の上昇を誘い、これが株価全体のセンチメントを好転させています。ドル円も素直にこの動きに反応したものと思われます。103円79銭までドル高が進み、先週金曜日の雇用統計発表後の高値に迫る水準までドルが買われています。  9月の雇用統計はやや意外でした。NFPは15万6000人で、失業率は5.0%。いずれも予想よりも悪化しています。先週発表された失業保険申請件数やISM製造業、非製造業などの結果から堅調な内容を予想していましたが、下振れしてしまいました。ただそれでも15.6万人は許容範囲と言え、今後も米労働市場では緩やかな拡大が続くという見方に変化はありません。  雇用統計の前日に104円台までドル高が進み、「日足の雲抜け完成」と見ましたが、厳密に言えば、金曜日のローソク足は「陰線」で引けているため、形の上での「雲抜け」は完成されていません。現状では雲の出口でもみ合っている状況です。この点には注意が必要で、今週の動きを確認する必要があると考えています。  11月のFOMCでの利上げは考えにくいと思いますが、依然として12月の利上げの可能性は高いと思います。ただそれでも「今年1回の利上げ」ということで、それだけではドルの本格的な反転には力不足と言えます。今回はひとまず100円割れを回避して104円台まで上昇したドル円ですが、今後の方向性を確認するには、いましばらく動きを見極めなければなりません。 本日は再び104円台を試しにいくのかどうかを注視ながら推移を見たいと思います。予想レンジは103円~104円20銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
NY市場はコロンバスデーのため薄商いだったが、原油高や株高が進んだことからドル円は上昇。103円79銭までドルが買われ、先週末の水準を回復。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-11 09:15