【為替本日の注目点】ドル円104円台を維持できず

ドル円は東京市場でのドル高を受けて始まったが上値は重く、株価の下落にドル売りが進む。103円17銭までドル安が進み、103円台半ばで取引を終える。ユーロドルは小幅に続落。1.10台半ばまで売られる場面もあったが、動きは緩慢。株式市場は大幅に反落。企業決算の発表が始まり、第一号のアルコアの決算が不調だったことが響いた。ダウは200ドル下げ、1万8000ドル台で一進一退。債券相場は反落。利上げ観測が依然としてくすぶり上値を抑える。長期金利は1.76%台へと上昇。金は続落。原油価格は9月の供給量が過去最高だったことで、需給は改善しないとの見方から売られる。
9月労働市場情勢指数(LMCI) → -2.2
ドル/円103.17 ~ 103.86
ユーロ/ドル1.1049 ~ 1.1099
ユーロ/円114.01 ~ 115.03
NYダウ -200.38 → 18,128.66ドル
GOLD -4.50 → 1,255.90ドル
WTI -0.56 → 50.79 ドル
米10年国債 +0.046 → 1.764%
本日の注目イベント
欧 ユーロ圏8月鉱工業生産
米 FOMC議事録(9月20、21日分)
米 ダドリー・NY連銀総裁講演
米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
昨日の東京時間に、株価の上昇を好感し104円台に乗せる場面もあったドル円でしたが、NY市場では104円台はおろか、株価の急落に103円台前半まで押し戻されています。先週記録した104円17銭という、「直近高値」が意識されたものと思われます。米長期金利が上昇していることから、ここからドルが大きく売られる地合いではないと思われますが、100円-105円のレンジが、102-107円のレンジに転換するのかどうかの岐路に差し掛かっていると見られます。
注目されている一目均衡表の「雲」は、結局抜け切れてはいない状態です。104円台をしっかり固め、翌日の取引が104円台で始まれば「雲抜け」が完成しますが、今のところはまだ実現していません。この先、101円~102円台までドルが売られるようだと、再び上値が重くなり、「今回も雲抜けに失敗」したことになり、再び昨年12月から続く下落トレンドに戻ることになります。その意味でも102円~103円台は重要なレベルと言えます。
それでも市場を取り巻く環境を見ると、米長期金利は一時の1.4%台から昨日は1.76%台まで上昇しており、原油価格も反落したとはいえ、50ドル台を維持しています。米大統領選でも9日の第2回テレビ討論では、トランプ氏は自らの発言から支持率を落としたと見られ、クリントン大統領の可能性が高まっており、こちらもひとまずリスクを回避できたと思われます。
このように見ると、今後ドルが反発する素地は徐々に出来つつあるように思われます。あとは、ルー財務長官あたりからドル高をけん制する発言が飛び出さなければいいと思いますが、15日の土曜日は米財務省が半年次為替報告書を議会へ提出する期限です。財務省、議会などから予想外の発言が出ないとは限りません。
本日はダドリーNY連銀総裁の講演に注目が集まります。やや軟調な9月の雇用統計でしたが、12月の利上げを排除するほどのインパクトはなかったと思いますが、どのような発言をするのかを見守りたいと思います。ダドリー総裁は8月には「9月利上げもあり得る」と発言したこともあり、利上げには積極的な立場を取っていると見られます。
昨日1万7000円台を回復した日経平均株価も、どうやら「1日天下」に終りそうな気配です。前日比300円程度の下げ方をするようだと、103円割れを試す場面があるかもしれません。本日は102円80銭~103円80銭程度を予想したいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は東京市場でのドル高を受けて始まったが上値は重く、株価の下落にドル売りが進む。103円17銭までドル安が進み、103円台半ばで取引を終える。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-12 09:30