【為替本日の注目点】ドル円雲抜け完成

米金利の上昇を手がかりにドル円は切り返し、104円台半ばまで上昇。一時は104円49銭と、2カ月半ぶりのドル高水準を記録。ドルが買われ、ユーロドルも1.1004まで下落。こちらも2カ月半ぶりの安値をつけ、ドル高の流れが加速。株式市場はまちまち。FOMC議事録が公開されたが、利上げの時期についてのヒントは見られなかった。ダウは15ドル反発し、ナスダックは7ポイント続落。債券相場は小幅ながら続落。利上げ観測が重石となり長期金利は1.77%台まで上昇し、ドル高をサポート。金は続落し1253ドルに、原油も減産合意に対する懸念が広がり続落。
ドル/円103.73 ~ 104.49
ユーロ/ドル1.1004 ~ 1.1047
ユーロ/円114.33 ~ 115.17
NYダウ +15.54 → 18,144.20ドル
GOLD -2.10 → 1,253.80ドル
WTI -0.61 → 50.18 ドル
米10年国債 +0.005 → 1.769%
本日の注目イベント
中 中国9月貿易収支
米 新規失業保険申請件数
米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
昨日のラジオ日経「FXショートコメント」のコーナーでも述べさせてもらいましたがドル円はテクニカル的には上昇の可能性が高く、104円台に乗せれば「雲の上抜け」が完成し、さらにその上にある「120日線」も抜けることが予想されるとコメントしました。昨日のNY市場では特段材料がない中、104円台半ばまでドル高が進み、7月29日以来のドル高水準を記録しました。米長期金利がさらに上昇したことで、ユーロドルでも1.10割れ目前までドル高ユーロ安が進み、「あっても、年内1回の利上げ」とのメインシナリオにもドルを買う動きが強まっています。
今のところ、まだこの水準からドルを新規に買っていく動きは少ないと思われ、ドル高のドライバーは「ショ-ト筋の買い戻し」が中心と見られます。先週発表されたシカゴ先物市場の建て玉は、依然として「ドル売り円買い」のポジションが高水準で、これらの買い戻しが相場を押し上げたと見られます。
このポジションはまだ相当キープされていると見られ、105円の大台が抜けるようだと、ストップのドル買いという形で執行されると見ています。105円台は7月29日を最後に一度も抜けていない水準でもあり、やはり意識される水準です。多くの市場参加者も、ここを抜けたらトレンドが変わると見ているレベルでもあります。
テクニカルではドル上昇を示唆していますが、それでも、以前にも触れましたが「年1回の利上げ」という材料だけで、このまま105円を超えていく力があるのか懸念も残ります。先週末の雇用統計発表後の動きでも、NFPが予想を下回ると102円台後半まで下押しされるなど、市場もいまいちドル高トレンドへの流れを信じきれていない状況です。明日発表される、シカゴ先物市場の10月11日(火)時点での建て玉で、どの程度円買いポジションが減少しているのかを見極めたいと思います。
9月20-21日に開催されたFOMC議事録が公表されました。利上げの時期に関しては特に手がかりはありませんでしたが、メンバーのうちカンザスシティー、クリーブランド、そしてボストン連銀の3名の委員が政策金利据え置きに反対票を投じたことが明らかになりましたが、これは既に判明しており新鮮味はありません。多くのメンバーが、経済見通しに対する短期的なリスクはほぼ均衡しているとの判断で、今回の据え置きは「ぎりぎりの判断」(ブルームバーグ)だったことが分かりました。
さて、104円台で戻ってきたドル円ですが、やはり水準が水準だけに東京タイムでは売られる場面もありそうです。それでも103円台後半か、104円台を維持して留まっているようなら、海外市場でもう一段のドル高もあり得るのではないかと考えています。予想レンジは103円70銭~104円80銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
米金利の上昇を手がかりにドル円は切り返し、104円台半ばまで上昇。一時は104円49銭と、2カ月半ぶりのドル高水準を記録。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-13 09:30