【為替本日の注目点】ユーロドル2カ月ぶりに1.09台後半に

 ドル円は104円台を回復し上昇。小売売上高が良好だったことなどが利上げ観測につながった。高値は104円48銭と、前日の高値と同水準で上昇を抑えられた。ユーロドルは続落し、一時は1.0971まで下落。約2カ月ぶりのユーロ安を記録。  株式市場は小幅に反発。イエレン議長の発言がややハト派寄りだったことがプラスに働いた。ダウは39ドル高で越週する。債券相場は反落。生産者物価指数が上振れしたことで、インフレ懸念が広がり、売り物が増えた。長期金利は1.8%に迫る水準まで上昇。金と原油は小幅に下落。 9月小売売上高                → +0.6% 9月生産者物価指数              → +0.3% 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 87.9 ドル/円103.80 ~ 104.48 ユーロ/ドル1.0971 ~ 1.1027 ユーロ/円114.21 ~ 114.96 NYダウ +39.44 → 18,138.38ドル GOLD -2.10  → 1,255.50ドル WTI -0.09 → 50.35 ドル 米10年国債 +0.057  → 1.798% 本日の注目イベント 日  8月鉱工業生産(確定値) 日 日銀支店長会議 欧  ユーロ圏9月消費者物価指数(改定値) 米  10月NY連銀製造業景気指数 米  9月鉱工業生産 米  企業決算 → IBM、BOA、ネットフリックス  9月の小売売上高が前月比+0.6%と堅調だったことや、生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことが、利上げ観測の高まりにつながりドル円を押し上げました。先週末のNY市場では104円48銭までドルが買われ、前日の高値と同水準までドル高が進んでいます。104円台半ばは今回も意識され上昇が抑えられていることから、このレベルが目先のレジスタンスとして機能しつつあります。従ってここを抜ければ上昇に弾がつくことも予想されますが、一方で抜けきれないとすると、102-105円のレンジに収まることも考えられます。  9月の生産者物価指数は+0.3%で7月の+0.5%以来の高水準でした。インフレ懸念がやや高まったことで債券が売られ、長期金利は1.79%台後半まで上昇して来ました。この水準は5月末以来の水準で、米金利高がドルを支える構図になっています。ドルは対ユーロでも1.10を割り込み、1.0971までユーロ安が進み、こちらは約2カ月ぶりのユーロ安水準です。  イエレンFRB議長が講演を行いましたが、短期的な利上げへの言及がなかったことで市場はやや「ハト派寄り」だったと受け止めています。またダドリーNY連銀総裁の発言をWSJ紙が報じ、総裁は「われわれはやがてやって来る金融引き締めの時に向って極めてゆっくりと動いている」と述べています。(ブルームバーグ)12月利上げの確率は直近では69%程度まで上昇しており、徐々に織り込む形になっています。  ドル円は足元では100円割れのリスクは遠のいて来ましたが、まだ安心できるほどの水準訂正が進んだわけではありません。テクニカルではドルの上昇を示唆してはいますが、105円を上抜けするにはもう一つドル高材料が必要なようです。本日はNY連銀製造業景況指数が発表されますが、これが上振れすれば上記104円台半ばをテストする可能性があります。一方下振れしても、12月利上げを否定するほどの材料にはなりにくいと思われます。  本日の予想レンジですが、103円70銭~104円70銭程度と見ますが、103円70銭を下回るようだと、雲の下抜け(1時間足)となるため、短期的なドル売りにつながるかもしれません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は104円台を回復し上昇。小売売上高が良好だったことなどが利上げ観測につながった。高値は104円48銭と、前日の高値と同水準で上昇を抑えられた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-17 09:45