【為替本日の注目点】ECB、政策変更見送り

大統領候補による最後のデベートではクリントン候補が優勢との見方から安心感がで、ドル円は103円台後半まで上昇。NY市場では104円11銭まで買われた。ECBは金融政策の現状維持を決定したが、12月での変更も示唆。ユーロドルは1.1040まで買われた後急落。1.0916までユーロ安が進む。
株式市場は反落。クリントン候補優勢ではあったが前日急騰した原油価格の下落と、ベライソンなどの決算が低調だったことでダウは40ドルの下落。債券相場は続落。長期金利は1.75%まで小幅に上昇し、ドル支えた。金は4日ぶりに反落。原油は前日の上昇分を吐き出し下落。1ドル17セント下落し50ドル台半ばに。
新規失業保険申請件数 → 26.0万件
10月フィラデルフィア連銀景況指数 → 9.7
9月中古住宅販売件数 → 547万件
9月景気先行総合指数 → +0.2%
ドル/円103.55 ~ 104.11
ユーロ/ドル1.0916 ~ 1.1040
ユーロ/円113.37 ~ 114.52
NYダウ -40.27 → 18,162.35ドル
GOLD ―2.40 → 1,267.50ドル
WTI -1.17 →50.43 ドル
米10年国債 +0.012 → 1.756%
本日の注目イベント
日 黒田日銀総裁挨拶(全国信用組合大会)
欧 ユーロ圏10月消費者信頼感(速報値)
英 英9月財政収支
米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
米 企業決算 → GE、マクドナルド
加 カナダ8月小売売上高
加 カナダ9月消費者物価指数
昨日の日本時間朝の10時から始まった最後のテレビ討論では、最初は大統領の資質や政策などの内容だったが、途中からは再び非難の応酬となりました。それでもこれまで通りクリントン候補は冷静な対応を見せたことからドル円は103円台半ばを超え、日経平均株価の方も150円を超える上昇を見せました。市場はクリントン大統領を意識した反応を見せたということです。結局日経平均株価は前日比236円高と、この日の高値で引けたことで、ドル円も堅調に推移し、NY市場では再び104円台に乗せ、104円11銭まで買われています。
ドル円は104円台までは上昇するものの、なかなか104円台が「定着」せず、昨日も103円台後半まで押し戻されて取引を終えています。底堅い動きを見せ、上値突破を試しに行くものの、押し戻される展開が続いています。
注目されたECB理事会でしたが、ECBは金融政策の現状維持を決めました。中銀預金の金利はマイナス0.4%で、資産購入の期限延長は議論されなかったようです。ドラギ総裁は記者会見で、「債券購入を唐突に終了する可能性は低いと思う」と語り、「極めて大規模な金融緩和を維持することに引き続きコミットしている」と述べています。総裁によれば、政策委員会は今回の会合でプログラムの延長もテーパリングも協議しなかったとしていますが、次回12月会合では何らかの判断があることを示唆しています。(ブルームバーグ)ユーロドルは直後に買いが先行し、1.1040まで上昇しましたが、その後は一転して売られ、1.0916までユーロ安が進んでいます。
ドル円は103円台後半で推移していますが、やはりこれまで指摘してきたように、ここから104円台半ばを抜け、さらに105円という重要な節目を抜けるには支援材料が必要です。それが、来月の雇用統計になるのか、あるいは日銀やFOMCの政策変更になるのか難しい判断になります。
多くのテクニカルがドルの上昇を示唆しているものの、まだ100円方向にドル円が下落するリスクも排除できません。102-105円のレンジがまだ続くという相場観に落ち着くことになりそうですが、ドル円の上昇余地はあると予想しています。本日のドル円は103円台半ばから104円台前半で推移すると見ますが、米大統領選はひとまずリスクが後退した感があります。引き続き企業決算と原油価格の動きが相場に影響を与えそうです。
レンジは103円50銭~104円50銭程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
大統領候補による最後のデベートではクリントン候補が優勢との見方から安心感がで、ドル円は103円台後半まで上昇。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-21 10:15