【為替本日の注目点】ドル円105円台に乗せる

ドル円は続伸し、節目の105円を抜き105円35銭まで上昇。株価は下げたものの長期金利が急騰し、これがドルを支えた。ユーロドルも小幅に上昇。ドイツ銀行の決算が黒字だったことから、ドイツの長期金利が上昇し、ユーロ買いに繋がった。
株式市場は反落。利上げ観測が重石となり、企業決算はそこそこだったにも関わらず、ダウは29ドル下落。債券相場は大幅に続落。失業保険申請件数などが良好だったことや、欧州で金利が上昇したことから売りが優勢に。長期金利は約5カ月ぶりに1.85%台まで上昇。金と原油は小幅ながら上昇。
新規失業保険申請件数 → 25.8万件
9月耐久財受注 → +0.2%
9月中古住宅販売成約指数→ +1.5%
ドル/円104.64 ~ 105.35
ユーロ/ドル1.0883 ~ 1.0942
ユーロ/円114.29 ~ 114.86
NYダウ -29.65 → 18,169.68ドル
GOLD +2.90 → 1,269.50ドル
WTI +0.54 →49.72 ドル
米10年国債 +0.060 → 1.854%
本日の注目イベント
豪 豪第3四半期生産者物価指数
日 9月消費者物価指数
日 9月失業率
独 独10月消費者物価指数(速報値)
欧 ユーロ圏10月景況感指数
欧 企業決算 → UBS、BNPパリバ、RBS
米 7-9月GDP(速報値)
米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
米 企業決算 → エクソンモービル、マスターカード
「テクニカルの勝利」と言ってもいいでしょう。ドル円は節目の105円を抜き、一時は105円35銭までドルが買われ、約3ヶ月ぶりのドル高水準を記録しました。昨日のこの欄でも触れましたが、一部には米利上げの限界を見越して、ドル円が再び円高方向に進むとの観測もありましたが、テクニカルでは「ドル高を示唆」していることを指摘しました。現時点ではてテクニカルが勝ったと言ってもいいと思います。
NY市場では105円をあっさり抜け105円35銭までドルが買われ、ほぼこの日の高値圏で取引を終えています。株価は下げたものの、ドル買いのドライバーととなったのは、米金利の上昇でした。昨日決算発表のあったドイツ銀行が、予想外の黒字を確保したことで市場に安心感が広がり、米長期金利は1.85%台まで上昇しました。日米金利差の拡大が、円を売ってドルを買うという行動につながりドルを押し上げました。米長期金利は約5カ月ぶりの高水準です。本日発表の第3四半期GDPも2.6%と予想され、米景気の拡大を見越している部分もあったようです。
ドル円は105円の壁をあっさり越えたことで、これまでの100円―105円のレンジは上昇修正されたと思います。恐らく102円-107円のレンジか、103円―108円のレンジを形成するのではないかと予想します。ただ、節目を越えたからといって、このままドルが上昇し続けるかどうかは不明です。
NYの株価が不安定なことがその一因として挙げられます。NY株式市場は、代表的な株価指数であるダウやS&P500がここ数カ月ほぼ横ばいか下落で推移しています。もちろん「利上げ」が材料になっていることは理解できますが、良好な企業決算のわりには株価が上がりません。株価の上昇は「リスクオン」の象徴で、そうなると本格的に安全通貨の円は売られることになります。足元ではドルが上昇してはいますが、まだ手放しでドルを買えばいいとうステージには到達していないと見ています。
それでも今後のスタンスはドルが下げたところでは拾っておくべきでしょう。100円割れのリスクはかなり遠のいたと見られます。出遅れ感の強い日経平均株価もようやく上昇傾向を強めています。昨日東証が発表した資料では、外人投資家は3週連続で買い越しに転じていました。彼らは、株価と為替の両方で利益を取れるチャンスが来たと見立てているのかも知れません。
本日の予想レンジは104円70銭~105円70銭程度にしたいと思います。米GDPの結果次第では、さらに上下どちらにも振れが大きくなる可能性もあります。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は続伸し、節目の105円を抜き105円35銭まで上昇。株価は下げたものの長期金利が急騰し、これがドルを支えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-10-28 09:30