今週の為替相場見通し(2016年10月31日~)=為替王

先週の為替は約3カ月ぶりに1ドル=105円台に乗りました。が、週末は、少し反落して104円台後半の水準です。せっかく予想通りに円安が進んでいたのに、先週の金曜日深夜に、少し反落してしまった(105円台前半→104円台後半)理由は、クリントン氏のメール問題。11月8日の大統領選挙では、クリントン氏勝利で間違いないだろうとの見方が広まっていて、安心感から、為替(米ドル)や株が買われていたなかで、突然、「FBIがクリントン氏のメール問題の調査を再開する」との報道が流れました。これにより、クリントン氏勝利が危うくなったとまでは言えないでしょうが、「ほぼ当選確実」だったところに、突如、「不安要因」が出てきたため、先週金曜夜は、米ドルやアメリカ株が少し急落する場面が生じたというわけです。
テクニカル分析の観点では、現状、特に、方向性は変わっていません。10月の円安トレンドは継続中との見方になります。現状まだ、最大で106円台~107円台を目指す可能性も残されていると考えます。一方、クリントン氏のメール問題などリスク要因が無視できない状況になり、ドル安が進んだ場合、サポート帯は、第一に104円台前半、次に103円台半ば。第一の壁104円台前半は、先週まで円安を阻んでいた抵抗帯ですが、一旦ブレイクしたことにより、今週は逆に支持帯として作用しやすいと考えられます。仮にその水準を下抜けてもまだ、103円台半ばが第二の支持帯として控えています。それらの水準を下値サポート帯と位置付けながら、引き続き、当初の予想通り、円安がもうひと伸びする(106円台~107円台へ)可能性もあるとの見方を維持します。
今週の注目イベントは、日米それぞれの金融会合。アメリカでは11月2日(日本時間3日未明)に金利発表が予定されています。今回、利上げされる確率はほぼゼロで、特にサプライズはないと見てよいのではないかと思います。金利は変更ないとして、声明において、次回(12月)の利上げの可能性がどの程度、示唆されるのか注目されます。そこで、12月の利上げがほぼ確実と見られれば、米ドル円のサポート材料(円安・ドル高要因)になると思われます。
日本では11月1日に金融政策発表が予定されています。こちらも、現状のマイナス金利や、その他諸々の緩和策を大きく変更することは考えにくく、為替や株価はいくらか反応するでしょうが、大きく動かす要因にはなりにくいと思われます。週末11月4日には、アメリカの雇用統計が予定されています。これはもう、アメリカ経済の緩やかながら着実な回復が続いていることは明らかですから、今回も、雇用者数がしっかり増えて、給料(平均時給)もしっかりアップしている状況が再確認されることになろうかと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
先週の為替は約3カ月ぶりに1ドル=105円台に乗りました。が、週末は、少し反落して104円台後半の水準です。(イメージ写真提供:123RF)
economic
2016-10-31 08:30