今週の為替相場見通し(2016年11月14日~)=為替王

 この夏、100円割れを記録するなど低迷していた為替は、先週、約4カ月ぶりに1ドル=106円を回復しました。まず、先週の値動きについておさらいしておきます。アメリカ大統領選挙前、チャート分析の観点では円高示唆(売りシグナルが点灯)の状態でした。  円高予想レートは101.0~101.1円。開票日に「トランプショック」で急落したときの安値は101.1円台。厳密にいえば、予想ターゲットとは10銭ほどの誤差がありましたが、もともとの円高予想レート付近でほぼピタッと止まって急反発。トランプ候補の勝利は、政治的な観点ではショックだったかもしれませんが、経済的な観点では、ブログで何度も言及しておりました通り、トランプ氏の経済政策はアメリカ経済にプラス効果が及ぶものもありますし、何より、ビジネス界で(失敗も経験しながら)大成功した人物ですから、経済面での期待が高まるのは当然といえば当然でしょう。その期待(トランプ政権ならアメリカ経済が上向き、利上げの可能性も高まるだろうとの期待)を受けて、先週後半はドルが買われ、1ドル=106円台から107円近くに達しました。  さて、今週の見通しについて。チャート形状がいびつなので今回、精度の高い予想レートを出すのは難しいのですが、最低限の控えめな考え方としましては、最低でも、大統領選挙前に蓄積されていたエネルギーが上方に噴出される(投資行動の観点では、下落を狙っていて、開票日の急落時も決済せずにポジションを持ったままの場合、それを巻き戻す行動がともなって押し上げられる)と想定するならば、10月の時点で、米ドル円がもうひと伸びした場合の上値メドとして設定していた1ドル=106円~107円台が大きな目安になると考えられます。先週まさにこのゾーンに到達しました。この106円~107円はそう簡単には超えられないのではないかと見ています。逆に、(たとえば今週もし、トランプ氏が選挙期間中の非現実的な政策を強硬に主張するような場面があるならば)、反落のメドは105円近辺。急落が起きても、その水準では一旦下支えされやすいと見ています。  トルコリラ円が、引き続き、厳しい状況です。下落トレンドから抜け出せておらず、1リラ=33円台の水準が重たいといったことを書いてきましたが、残念ながらと言いますか、予想通りと言いますか、先週の反発は33円台で止まって、また週末は32円台に下がってきました。今回の短期的な下落トレンドの下値メドは1リラ=32円~31円台と設定してきました。開票日の急落時に、一時的にその水準にはすでに到達しましたが、今週以降は、終値ベースでもしっかり、その水準に向かう可能性が考えられます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
この夏、100円割れを記録するなど低迷していた為替は、先週、約4カ月ぶりに1ドル=106円を回復しました。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-11-14 08:30