今週の為替相場見通し(2016年11月21日~)=為替王

為替は先週、しっかり1ドル=110円に乗って111円近くまで円安が進みました。これほど急激に円安が進んでいる理由は、アメリカの金利急騰。今年の夏、1ドル=100円を割れるほど大幅に円高が進んでいたのは、アメリカの長期金利が急低下していたのが大きな理由のひとつでした。
アメリカの長期金利は年始2.2%だったのが、7月頃には1.3%まで急低下。これが円高(ドル安)の最大の要因といってもいいくらいのものでした。しかし、トランプ氏が大統領選挙で勝利してから、彼の経済政策により、アメリカの金利が上がるのではないかとの期待や思惑が高まり、先週、2.3%まで急騰しています。つまり、アメリカの長期金利は今年の下落幅を帳消しにするほど急騰中。これを受けて、「アメリカの金利上昇→ドル高」との単純な図式から、ドル円も連動して急騰しているというカラクリです。
そのドル円相場を動かす、最大の焦点となっているアメリカ長期金利について、チャート分析を適用しますと、この夏に蓄積された相場エネルギーが放出される上昇メドが2.3%と出ており、先週この水準に到達しました。もし、ここから最後の吹き上げがあるとして、最大で2.6%~2.7%が算出されています。まとめますと、アメリカの長期金利は、先週、当初の急騰メドに到達した段階で、あともう一段の吹き上げがあるかどうかといった状況なので、今回の急騰相場は、終盤に差し掛かっていると見てよいかと思います。
米ドル円相場そのものの分析についても変わりません。当初106~107円台が大きな節目になっており、最大で109円台が算出されていました。先週110円を超えてきた状況は、もうすでに過熱(買われ過ぎ)状態に入っており、ここからいくら円安が進んでも、一旦は戻ってくる可能性が高いのではないかと見ています。
トルコリラ円は先週、危なかったですが、なんとか踏ん張りました。重要な下値サポート帯は1リラ=32円台半ばの水準。先週金曜日もサポート帯での攻防がありましたが、かろうじて踏みとどまって、先週末は32円台後半です。今週の注目ポイントは、下方向は引き続き32円台半ば。この水準を割り込みますと、31円近辺へと下落が拡大する可能性が高まります。上方向は33円台前半。この水準をブレイクできれば、今回の下落トレンド(少なくとも今年9月の35円をピークとする下落トレンド)が、ようやく転換することになります。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
為替は先週、しっかり1ドル=110円に乗って111円近くまで円安が進みました。これほど急激に円安が進んでいる理由は、アメリカの金利急騰。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-11-21 08:30