【為替本日の注目点】ドル円続伸し113円に迫る

 ドル円はトランプ次期大統領への期待が強まり一段高。好調な経済指標の後押しもあり、一時は112円98銭までドル高が進み、112円台半ばで引ける。ユーロドルでもドル高が進み、1.0527と、昨年12月3日以来となるユーロ安水準を記録。株式市場は堅調に推移。昨日1万9000ドル台に乗せたダウは59ドル高となり、ラッセル2000指数は14営業日続伸。債券相場は10月の耐久財受注が前月比4.8%増加したこともあり続落。長期金利は2.35%台まで上昇。金はドル高を背景に大きく売られ、前日比21ドル安。原油価格も小幅に下落し48ドルを割る。 10月新築住宅販売件数  → 56.3万件 10月耐久財受注       → +4.8% 失業保険申請件数        → 25.1万件 10月FHFA住宅価格指数  →+1.5% 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 93.8 ドル/円111.25 ~ 112.98 ユーロ/ドル1.0527 ~ 1.0613 ユーロ/円118.01 ~ 118.99 NYダウ +59.31 → 19,083.18ドル GOLD -21.90  → 1,189.30ドル WTI  -0.07 → 47.96 ドル 米10年国債 +0.038 → 2.350% 本日の注目イベント  10日ほど国内にいない間にドル円は113円近くまで上昇し、これで米大統領選の101円台前半から、約12円ほど円安が進んだことになります。この短期間にこれだけ急速にドル高が進むことを誰が予想できたでしょうか。米国では「TRUMP REVOLUTION」という言葉が頻繁に使われていました。まさに「REVOLUTION」とい言葉が似合うように、世界の投資家は一斉に「リスクオン」に走ったという印象です。  米長期金利は安全資産の債券が売られていることから当然上昇はしていますが、現時点でも2.35%台で、それほど上昇はしてはいないという印象です。どちらかと言えば株価の上昇がドル高を牽引していると言えそうです。その株価は、ダウ平均が引け値で1万9000ドルの大台に前日乗せましたが、昨日も続伸しています。その中でも最も上昇率の高いのは「金融セクター」で、トランプ次期大統領の規制緩和を先取りする動きになっています。  ドル円は昨日のNYで113円に迫る水準までドル高が進みました。日足チャートではこの間、ほぼ「陽線」を記録し、「陰線」は僅か3回しかありません。しかもこの「陰線」は値幅を伴わない短いローソク足になっていることが確認できます。これはこの間、ほとんど「押し目」がなかったことを示しており、ドルが下がったところを拾いたいと思っていても、買えてはいなかったことを表していると言えます。「押し目買いに、押し目なし」とは、まさにこのことです。  ただ、「120日移動平均線」からの乖離率を見ると、8.9%ほどになっています。10%を超えると「買われ過ぎ」と言われ、114円辺りまで来ると10%を超える乖離率になります。そうは言ってもなかなかショートしても切らされる展開が続いています。ここからはドルを買えないとしても、売る水準には慎重にならざるを得ません。目先の天井は115円が一つのメドと見ていますが、上記114円近辺からは一層の注意が必要と考えます。  本日も日経平均株価は大きく続伸すると見られます。NYダウの高値更新に加え、円安が株価を押し上げそうです。12月の利上げは90%以上の確率で市場は織り込んでいます。後は、米国政権移行チームの動きや、トランプ氏の発言に注意するしかありません。ウオール街の予想ではイエレン議長の交代はないと見られています。予想レンジは112円~113円50銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円はトランプ次期大統領への期待が強まり一段高。好調な経済指標の後押しもあり、一時は112円98銭までドル高が進み、112円台半ばで引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-11-24 09:30