今週の為替相場見通し(2016年11月28日~)=為替王

 為替は先週、1ドル=113円台まで円安が進行しました。今回の円安(ドル高)の背景は、トランプ氏が大統領選挙で勝利して、アメリカ経済にとってプラスになる経済政策が期待されていること。アメリカ株が急騰し、アメリカ長期金利も急騰し、アメリカ国内に投資するために、ドルも大量に買われて、結果的に、円は売られて、円安になっているというのが背景です。ただし、問題は、トランプ政権はまだ始まっていません。「期待」と「思惑」だけで相場が過熱している状態であり、このように政策期待だけで過剰に動く相場は、いずれ期待が剥落して、反転するリスクがつきまといます。  さて、各相場のポイントを再度、確認しておきましょう。アメリカNYダウ株価は、以前から最大1万9300ドルと書いてきました。先週も史上最高値を更新して、1万9152ドルまで上がってきました。あともう一息、ターゲットまでかなり接近してきました。アメリカ長期金利は、ターゲット2.3%で、もう一段の吹き上げがあれば、2.6~2.7%もあり得るなどと以前書きました。先週は2.3%台で足踏みしました。  まとめますと、円安(ドル高)の推進力となっていたアメリカの株高と金利高については、かなりいいところまで上がってきたと言えます。しかしまだもうひと伸びがあるかもしれないといった状況です。  次に、為替(ドル円)相場を単独で見ますと、直近の動きがあまりにも一方的すぎて、当初の円安メド(当初106~107円台、最大109円台)を大きく上回っている状態です。相場が行き過ぎた後に、もともとのターゲットまで戻ってこなかったケースというのが過去にほとんどありません。今週の戦略としましては、ここから買いで追随するのは明確な理由がありません。  一方、ターゲットを行き過ぎているとの判断に基づき売り叩く場合、ロスカットの設定が難しいのですが、しいて言えば、今年2~3月にやや分厚かった水準(113円台を中心としたレンジ)で、上限が114円台になりますが、そこを上抜けたら撤退するなどの戦略案が考えられます。あるいは、為替レート水準でロスカットを決めるのではなくて、自分が許容できる金額(最大何万円までとか)を決めて、その範囲内で売りを仕掛けてみるなどの戦略案も考えられるかと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
為替は先週、1ドル=113円台まで円安が進行しました。今回の円安(ドル高)の背景は、トランプ氏が大統領選挙で勝利して、アメリカ経済にとってプラスになる経済政策が期待されていること。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-11-28 08:30