【為替本日の注目点】為替OPEC総会を前に神経質な動き

東京市場で111円台半ばまで売られたドル円は海外市場ではドル買いが強まる。GDP改定値が上振れするなど、良好な経済指標に反応し113円35銭までドル高が進む。その後は原油価格が下落し、112円台前半まで下げる。
ユーロドルも1.05台半ばまでユーロ売りが進んだが原油価格の急落から反発。1.0654まで買われる。株式市場は小幅ながら反発。GDPの結果を好感し、ダウは23ドル高で取引を終える。
債券相場は続伸。GDPの内容に売られる場面があったものの、月末要因もあり小幅に上昇。長期金利は2.3%を割り込む。金は小幅に反落。原油価格は本日のOPEC総会を睨んで神経質な動きとなったが、前日比1ドル85セントの大幅下落。
7-9月GDP(改定値) → +3.2%
11月消費者信頼感指数 → 107.1
9月ケース・シラ-住宅価格指数 → +5.08%
ドル/円112.27 ~ 113.34
ユーロ/ドル1.0565 ~ 1.0654
ユーロ/円119.54 ~ 119.97
NYダウ +23.70 → 19,121.60ドル
GOLD -3.00 →1,190.80ドル
WTI -1.85 → 45.23 ドル
米10年国債 -0.016 → 2.296%
本日の注目イベント
豪 豪10月住宅建設許可
日 10月鉱工業生産
独 独11月雇用統計
欧 ユーロ圏11月消費者物価指数(速報値)
欧 ドラギ・ECB総裁講演
欧 OPEC総会(ウィーン)
米 11月ADP雇用者数
米 10月個人所得
米 10月個人支出
米 10月PCEコアデフレーター
米 11月シカゴ購買部協会景気指数
米 10月中古住宅販売成約指数
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
加 カナダ9月期GDP
加 カナダ7-9月期GDP
ドル円は引き続き荒っぽい動きが続いています。昨日はややドル円を下方目線で見ていましたが、売られたのは朝方の時間帯だけで、株価の下落にも関わらず111円台半ばで下げ止まっています。海外市場に入るといつものようにドルが上昇を始め、NYではGDP改定値が+3.2%と、予想を上回り、さらに消費者信頼感指数も上振れしたことから113円34銭までドル高が進行しています。ただそこからの下げも早く、原油価格の大幅下落が引き金となり112円台前半まで売られ、引き続き落ち着き所が見えない、荒っぽい動きになっています。
パウエルFRB理事は講演で、「今月開催された前回の会合以降、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの根拠は明らかに強まった」と述べ、利上げが遅れた場合の弊害にも言及しました。同氏の発言を待つまでもなく、12月13-14日のFOMCでの利上げはほぼ間違いないところまで来ています。トランプ効果がさらに強まれば、来年3回程度の利上げも、徐々に現実味を帯びてきそうです。
ドル円は上昇基調は維持しているようですが、113円台半ばから114円にかけてはやや天井感で出てきています。目先のレンジは110-115円だとは見ていますが、このまま上昇を続けると本日のOPEC総会の結果や、週末の雇用統計の内容次第では115円を試すことも考えられます。短期的には買われ過ぎとの印象は拭えませんが、先週末から今週月曜日に見られたドルの下落が、当面の「調整局面」だったことも考えられます。
目先の波乱要因は本日のOPEC総会です。昨日のWTI原油先物市場では、イランとサウジが態度を硬化させ、両者の溝が埋まらないことから、総会での最終合意がまとまる公算が低下したことで原油価格は大きく下げています。「減産合意」、あるいは「増産凍結」で合意できない場合は、原油価格の急落から株価が下げ、ドル円でも円買いが強まることになりますが、トランプ勝利でも見たように、シナリオ通りに行かないのが今の相場。慎重に見極めるしかありません。
昨日の経済指標でも確認したように、もともと米経済は底堅い動きを維持して来ました。加えて、トランプ期待でさらに景気が上振れすることも十分考えられます。なかなか押し目がない相場展開ですが、ここは我慢して押し目を探すスタンスで臨むしかありません。深追いはせず、じっくりと待ちましょう。本日の予想レンジは111円70銭~113円20銭程度と見ます。本日は欧米でのイベントが多く、その都度相場が上下することも予想されます。慎重に対応してください。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
東京市場で111円台半ばまで売られたドル円は海外市場ではドル買いが強まる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-11-30 09:30