今週の為替相場見通し(2016年12月5日~)=為替王

先週は一時、1ドル=114円台後半まで円安が進みましたが、週末はやや戻ってきて、113円台でした。円安の勢い、あるいは、トランプ氏勝利後の過剰な期待は、だいぶ落ち着いてきていると見てよいのではないかと思います。為替相場を直接分析する前に、円安の原動力になっていたアメリカの金利と株価をチェックしておきましょう。
急騰してきたアメリカの長期金利については、「上昇ターゲット2.3%で、もう一段の吹き上げがあれば、2.6~2.7%もあり得る」と予想してきました。先週は一時2.4%台に足を踏み入れたものの、結局、週末の終値は2.3%台でした。やはり、当初ターゲット2.3%台が分厚く、この水準からさらに金利が上昇して円安を誘導するには、何か新しい材料が必要ではないかと思われます。
次に、同じく買いが殺到して急騰していたアメリカの株価(NYダウ)について。「最大1万9300ドル」との予想を掲げてきて、1万9千円台に乗ってからも、もうひと伸びがあるかもといったことを書いてきました。確かに先週は続伸して、高値は1万9225ドルでした(週末終値は1万9170ドル)。今週もう少し値上がりして、当初ターゲット1万9300に達するかもしれません。が、さすがにもうそろそろ、ひと休みする局面が近いのではないかと思われます。以上、トランプ氏勝利後の円安を牽引してきた、アメリカの金利と株価は、だいぶいいところまで上がってきたとの認識でよいかと思います。
次に、ドル円相場について。1週間前も書きましたが、長期的な分析においては、113円台を中心としたかつてのレンジ、(上限は114円台になりますが)、そのあたりが、目先の重要なポイントになると考えられます。先週も最大114円台後半まで円安が進む場面がありましたが、115円に届くことはなく、結果的には114円台の上限に頭を押さえつけられた形になりました。
今週も、再度、同じように114円を超えて円安が進む場面があったとして、もし、執拗に頭を押さえつけられますと、いわゆる攻め疲れのような状態になって、いよいよ、調整局面に入るシナリオも考えられます。あるいは、攻め疲れるような展開があるかどうかは別として、現状、下方向(円高方向)の意識されるポイントは112円近辺の水準。今週、円高に動いた場合、チャート分析の観点では、112円近辺では、まず下支えされやすいと考えられます。投資家動向としても、これまでの円安に乗り遅れた投資家、買わざるを得ないような機関投資家らのドル買い(円売り)圧力もまだ残っていると見られ、それらの投資行動が、現状、行き過ぎている相場の修正を阻む可能性も考えられます。その場合、113円台を中心として、しばらく112円台~114円台で保ち合ってから、その後また次の局面に移行するシナリオが想定されます。いずれにしましても、今週はざっと上方向は114円台、下方向は112円近辺が意識されやすいと考えます。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)
先週は一時、1ドル=114円台後半まで円安が進みましたが、週末はやや戻ってきて、113円台でした。円安の勢い、あるいは、トランプ氏勝利後の過剰な期待は、だいぶ落ち着いてきていると見てよいのではないかと思います。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-05 08:30