【為替本日の注目点】NYダウ連日の最高値更新

 114円台で始まったドル円は動意なく、小動き。114円を挟むレンジから抜けきれない中、日米金利差の縮小でややドル売りが優勢に。ユーロドルは反落。前日1.08に迫る水準まで買われたが、この日は欧州には依然リスクが残るとの見方から1.07を割り込む。  株式市場は小幅ながら続伸し、ダウは連日の最高値更新。欧州株が続伸したことが支えとなり、ダウは35ドル上昇。債券相場は小動き。株価が上昇した分小幅に売られる。金は続落し1170ドルに。原油は11月OPECの生産量が過去最高だったことで売られ、5日ぶりに反落。 10月貿易収支            →  -426億ドル 3Q労働生産性(7-9月、確定値)  → 3.1% ドル/円113.73 ~ 114.12 ユーロ/ドル1.0698 ~ 1.0749 ユーロ/円121.93 ~ 122.47 NYダウ +35.54 → 19,251.78ドル GOLD -6.40 →1,170.10ドル WTI  -0.86 → 50.93 ドル 米10年国債 -0.005 → 2.389% 本日の注目イベント 豪   豪7-9月期GDP 日   10月景気動向指数 中   中国 11月外貨準備高 独   10月鉱工業生産 英   英10月鉱工業生産 米   10月消費者信用残高  今朝のニュースで、ソフトバンクの孫正義社長が、NYのトランプタワーでトランプ次期大統領と会談し、米国へ500億ドル(約5兆7000億円)を投資し、5万人の雇用を創出することで合意しました。これで安倍首相に続き、孫氏はトランプ氏が日本企業トップで最初に会った人になります。手土産を持っていったとしても、孫氏の行動力にはいつも驚かされます。  ドル円はいつものように、午後3時を過ぎると徐々に上昇し、114円台に乗せましたが、昨日はそこからの一段の上昇はなく、114円前後で戻って来ました。114円台後半から115円にかけては上値の重さを3回確認しており、やや市場参加者の相場観も変化を見せ始める頃かもしれません。このまま年末までトランプラリーは続くのかどうかが焦点です。  ユーロドルは前日1.08に届く水準まで上昇しましたが、昨日は一転して売られ、1.07を割り込んでいます。イタリアの国民投票を受けて、レンツィ首相が辞意を表明したことで、当面のリスクが後退したことがユーロ買い戻しにつながりましたが、この日は欧州には依然として不安が残るとの見方からユーロ売りが出た模様です。  トランプ氏が大統領選に勝利してからほぼ1カ月が経過します。この1カ月は為替、株式、債券の各市場では「サプライズ」の連続でした。一国の大統領が代わっただけで、金融市場にこれほどのインパクトを与えた例は記憶にありません。もともとネガティブなイメージが強かっただけに、その後の「いい子への変身」に市場が過剰反応している部分はあるとしても、強いリーダーシップを感じる人も多いのではないでしょうか。問題は「アメリカファースト」と「保護主義」をどこまで遂行できるのかということです。グローバリゼーションが進む中、逆行するこれらの政策はもろ刃の剣で、米国とっても景気にマイナスになる可能性があると考えられます。  113-114円台後半での動きが続いていますが、本日は上で述べたように市場参加者の相場観が「そろそろ上値は重くなった」と考えると、ドル売りが出てもおかしくはありません。東京時間中で下げた場面でドルを買って、海外市場で売り抜けるといった手法がまだ継続されるのか、もう少し見極める必要があります。本日は113円30銭~114円30銭程度と、やや上値の重い展開を予想しますが、どうでしょうか。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
114円台で始まったドル円は動意なく、小動き。114円を挟むレンジから抜けきれない中、日米金利差の縮小でややドル売りが優勢に。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-07 09:30