【為替本日の注目点】ダウ急騰し連日の高値更新

ドル円は欧州市場で114円40銭を超える水準まで買われたがNY市場では長期金利の低下に反応し113円台半ばまで下落。株価の大幅上昇には反応せず、金利低下に引っ張られる。ユーロドルは1.07台前半から上昇し、1.0768近辺まで買われたが、ECBの理事会を控え動きは緩慢。株式市場は大幅に続伸し、ダウは3日連続で最高値を大幅に更新。特段目だった材料はなかったものの、引き続きトランプ効果への期待感が株価を押し上げた。ダウは297ドル上昇し、S&P500も最高値を更新。債券相場は反発。株価の上昇にも関わらず買いが優勢に。長期金利は2.34%台に低下。金反発し原油は続落。
10月消費者信用残高 → 160.2億ドル
ドル/円113.31 ~ 114.41
ユーロ/ドル1.0726 ~ 1.0768
ユーロ/円122.02 ~ 122.53
NYダウ +297.84 → 19,549.62ドル
GOLD +7.40 →1,177.50ドル
WTI -1.16 → 49.77 ドル
米10年国債 -0.047 → 2.342%
本日の注目イベント
日 7-9月GDP(改定値)
日 10月国際収支
日 11月景気ウオッチャー調査
中 中国11月貿易収支
欧 ECB政策金利発表
欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
米 新規失業保険申請件数
加 カナダ11月住宅着工件数
加 カナダ10月建設許可件数
NYの株価が連日最高値を更新し、昨日はダウが一時300ドルを越える上昇を見せ、引け値でも前日比297ドル高と、3日連続で最高値を更新しました。大統領選の前には1万8330ドル台だったNYダウは1万9549ドルで引けており、ここ1カ月で1200ドルほど上昇したことになります。昨日は債券も買われ、金利が低下したことで、ドル円はこちらの方に反応し、113円台半ばまで下押しされています。
昨日の株価の上昇はこれといって特別な材料があったわけでもありません。トランプエコノミーに乗り遅れまいとする動きが加速したと見られますが、トランプ氏のインフラ投資や減税、ましてや政治手的手腕はまだ未知数です。期待感が先行し相場を押し上げているように見えますが、一方で、「買われ過ぎ」と感じていても、上昇を続ける相場にはついていかざるを得ません。特にヘッジファンドなど、資産運用者のベンチマルクは「S&P500」が基本です。この指数に負けるわけには行かないことで、昨日のように同指数が最高値を更新すると、そこに資金が集中する傾向があります。それでも昨日の急騰には確固たる材料がなかった中で上昇です。「セリング・クライマックス」ならぬ、「バイング・クライマックス」にならなければいいけどと思う次第です。
ドル円は引き続き、海外市場に入ると買われる動きが続いていますが、昨日は欧州市場で114円41銭まで買われた後は、むしろ売りが先行して113円台半ばまで押し戻されています。114円台半ばから115円にかけての水準が徐々に「壁」になりつつあることは以前にも指摘して来ましたが、それでも本格的な下げが見られないのが今の相場です。
本日は日本株もNYの株高に反応しそうですが、為替がやや円高に振れているため日経平均株価が300円以上上昇することはないと見ます。113円台半ばまで売られたドル円が、日本株の上昇に追随するようなら、再び114円を試す展開が予想されますが、日本株の大幅な上昇が見られないようなら113円から前半までの下落があるかもしれません。徐々に相場の動きも膠着してきそうな雰囲気もあります。予想レンジは113円30銭~114円50銭程度と見ます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は欧州市場で114円40銭を超える水準まで買われたがNY市場では長期金利の低下に反応し113円台半ばまで下落。株価の大幅上昇には反応せず、金利低下に引っ張られる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-08 09:15