【為替本日の注目点】ドル円116円台まで上昇後反落

ドル円は欧州時間の朝方に116円台に乗せたものの、NY市場では利益確定の売りに押され114円後半まで下げる。長期金利の上昇と原油高が進んだものの、上昇も一服か。ユーロドルは1.05台後半から1.06台まで反発。株式市場はまちまち。エネルギー株は上昇したものの、銀行株などが下げ、ダウは6日最高値を更新する一方、S&P500は4ポイントの下落。債券相場は続落し、長期金利は2年2カ月ぶりにとなる2.5%を上回った。ただ引けにかけては買い戻しも入り、2.47%台まで低下。金は小幅に反発。原油価格はOPECの加盟国と非加盟国が来年の生産削減で合意したことで54台ドルまで上昇したが、52ドル83セントで取引を終える。
11月財政収支 → -1367億ドル
ドル/円114.85 ~ 115.85
ユーロ/ドル1.0591 ~ 1.0652
ユーロ/円122.23 ~ 122.74
NYダウ +39.58 → 19,796.43ドル
GOLD +3.90 →1,15.83ドル
WTI +1.33 → 52.83 ドル
米10年国債 +0.007 → 2.475%
本日の注目イベント
中 中国11月小売売上高
中 中国11月鉱工業生産
独 独12月ZEW景況感指数
英 英11月物価統計
米 FOMC(14日まで)
ドル円は欧州市場にかけさらに上昇し、116円12銭辺りまでドル高が進む場面がありました。これで、一カ月あまりで15円のドル高が進んだことになり、昨日も述べましたが、これまでの相場展開とは異なるものです。NYでは上昇した長期金利が徐々に低下したことから円買いが優勢となり、114円台後半まで押し戻されていますが、果たしてこれが「調整局面の始まり」なのかは、まだ判断できない状況です。
一カ月あまりで15円のドル高は早すぎると、多くの市場参加者が考えていることですが、それでも上昇が止まらないドル円。ヘッジファンドなどが利用するシカゴの通貨先物市場の建て玉を見ると、彼らが大きくドルを買い戻した動きが鮮明です。今年10月には6万8000枚を超えていた「ドル売り円買い」のポジションは、12月2日発表時には約1年ぶりに「ドル買い円売り」に転じていましたが、その枚数は僅かでした。それが先週末に発表されたポジションを見ると、約3万9000枚の「ドル買い円売り」に急増しています。円買いのピークから比較すると、10万枚以上の円を売ったということになります。今回の、15円もの急激な円安の後ろには、彼らのポジションの巻き戻しがあったことは明らかです。
明日はFOMCの政策発表があります。利上げはほぼ確実と見られていますが、注目されるのは、2017年の金利見通しとイエレン議長の記者会見での発言です。現時点では2017年度中の利上げの回数は2回程度と見られていますが、米大手銀行では3回の利上げを見込んでいるところもあり、さらにFRBの物価上昇目標である2%も早期に達成できると予想しています。
トランプ政策の実施により景気拡大が進み、さらに大型の財政出動から金利が上昇し、想定以上にインフレが加速するという見立てのようです。ただ急激な金利上昇は住宅ローンなどにも影響し、将来の懸念材料になることから、FRBとしても避けたいところ。このあたりを、イエレン議長がどのような言い回しでコメントするのか注目したいと思います。
本日はさすがの日本株も上昇が一服でしょう。株価が下落した場合、どこまで下げるのかが重要です。下げきれずに、プラスに転じるようならドル円も115円前半までの戻りがあるかもしれませんが、下げ幅が拡大するようだと、114円台前半までのドルの下落も予想できそうです。レンジは114円20銭~115円40銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は欧州時間の朝方に116円台に乗せたものの、NY市場では利益確定の売りに押され114円後半まで下げる。長期金利の上昇と原油高が進んだものの、上昇も一服か。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-13 09:15