【為替本日の注目点】ドル円連日高値を更新し118円台に

 連日高値更新が続いているドル円は欧州市場で118円64銭近辺まで上昇。NYでも118円台半ばを超えたものの、高値警戒感もあり118円15銭辺りまで押し戻される。ユードルもドル高の流れの中、連日安値を更新。2002年以来となる1.0366辺りまでユーロ安が進む。  株式市場は反発。前日8日ぶりに下落した株価は再び上昇し、ダウは59ドル高。他の主要指数も揃って反発。債券相場は続落。FOMCで利上げ予測の上方修正があったことから売りものが優勢に。長期金利は2.6%台に乗せる。金は続落し、2月以来となる1129ドル台で引ける。原油価格も小幅に続落。 11月消費者物価指数             → +0.2% 新規失業保険申請件数            →  25.4万件 12月NY連銀製造業景気指数        →  9.00 12月フィラデルフィア連銀景況指数     →  21.5 12月NAHB住宅市場指数          →  70  ドル/円117.66 ~ 118.64 ユーロ/ドル1.0366 ~ 1.0449 ユーロ/円122.56 ~ 123.52 NYダウ +59.71 → 19,852.24ドル GOLD -33.90 →1,129.80ドル WTI  -0.14 → 50.90ドル 米10年国債 +0.03 → 2.600% 本日の注目イベント 欧   ユーロ圏10月貿易収支 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(改定値) 米   11月住宅着工件数 米   11月建設許可件数 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演  連日高値を更新中のドル円は、この日は長期金利の上昇に支えられたことに加え、一連の経済指標が好調で、これがドルを押し上げました。前日はFOMCで来年の利上げ回数が3回見込めることを材料にドル円は2円ほど上昇しましたが、昨日はさらに買われ118円64銭までドル高が進行しています。年内120円には届かず、あるとすれば来年と予想していましたが、この調子で行くと、120円を示現しないと収まらないような展開になってきました。  12月のNY連銀製造業景況指数は「9」に上昇し、市場予想の「4」を上回り、フィラデルフィア連銀製造業景況指数も「21.5」と、予想の「9.1」を大きく上回りました。良好な経済指標が続いている上に、物価もジワリと上昇傾向を見せており、このあたりを鑑み、FOMCメンバーの多くが来年3回の利上げを想定したものと思われます。依然として大量の資金が債券市場から株式市場に流れていると思われ、株が買われ、債券が売られています。債券価格の下落が続いていることで、米10年債利回りは2.6%台まで上昇し、2014年9月以来の高水準で推移し、これが足元のドル高を支えています。  ドル円は118円台半ばまでドル高円安が進んでいますが、ユーロも対ドルでは大きく売られています。特に1.05を割り込んでからは下落が加速し、昨日は1.0366と、実に2002年12月以来となる水準まで売られました。これ以外に新興国通貨も売られているため、「ドル独歩高」といった状況です。  FOMCも終り、重要イベントは来週の日銀会合を残すのみとなりました。今回の日銀会合は「ノーマーク」です。トランプ相場のおかげで今回の会合では政策変更はなく、無風と見られます。残すは通常の経済指標ですが、これも上述のように良好な状況が続きます。なかなかドルが下押しする場面がありません。  本日は週末です。これまでに構築したポジションの決済も考えられますが、果たしてそのような動きが為替や株式市場に出るのかどうかが注目です。そのような動きがないとすれば、いつものように海外市場で一段とドルが買い上げられる展開が予想されます。またドル円も120円が見えてきたら、そのようなドル高を次期政権は容認するかどうかも、次の注目ポイントになろうかと思います。  レンジは117円50銭~119円程度と、連日上値を切り上げる動きです。ショートで苦しんでいる投資家もいると思います。上がり続ける相場はありません。どこかで大きく下げるはずですが、そのタイミングが見極められないところが苦しいところです。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
連日高値更新が続いているドル円は欧州市場で118円64銭近辺まで上昇。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-16 09:30