【為替本日の注目点】ドル円下落し116円台に

 ドル円は東京時間から上値が重く、NYでは116円55銭まで下落。これまでの円売りから、対主要通貨で円を買い戻す動きが観られた。ユーロドルは続落。1.04を割り込み、1.0393近辺までユーロ売りが進む。ユーロ円も121円台半ばまで下落し1週間ぶりのユーロ安水準を示現。株式市場は小幅に反発。トルコやドイツでの地政学リスクにも関わらず上昇。ダウは39ドル上昇し、2万ドルの大台を目指す展開。債券相場は続伸。トルコでロシア大使が暗殺されるなど、緊張が高まったことで買われた。長期金利は2.53%台に低下。金は続伸。原油価格はトルコでの緊張から続伸し52ドル台に。 ドル/円116.55 ~ 117.40 ユーロ/ドル1.0393 ~ 1.0452 ユーロ/円121.67 ~ 122.49 NYダウ +39.65 → 19,883.06ドル GOLD +5.30 →1,142.70ドル WTI  +0.22→ 52.12ドル 米10年国債 -0.053 → 2.538% 本日の注目イベント 豪   RBA議事録 日   日銀金融政策決定会合 日   黒田日銀総裁記者会見 独   独11月生産者物価指数 米   企業決算 → フェデックス、ナイキ  昨日はこの欄でドル円は下値を試すのではないかと書きましたが、思っていた以上に下落し、NY市場では116円55銭まで円が買い戻されています。円はユーロなど主要通貨に対しても買われ、これまで円を売ってきたポジションの巻き戻しが出た模様です。クリスマス休暇を前にポジションを軽くする動きがこのまま続くと、円安が急速に進んだこともあり、もう少し深めの調整があるかもしれません。米国の長期金利が低下こともドル売りに繋がった面もありますが、株価は底堅い動きを見せています。  ロシアの駐トルコ大使が19日、トルコの首都アンカラで銃撃され死亡しました。ブルームバーグによると、シリアの内戦に関連した暗殺と見られています。トルコのエルドアン大統領は、事件をロシアと共同で捜査すると表明しており、現時点で両国の関係には影響はないものと見られます。またドイツでもベルリンで19日、買い物客でにぎわうクリスマスマーケットにトラックが突っ込み、9人が死亡、少なくとも50人が負傷したようです。こちらはテロの可能性を否定していません。  中東から欧州にかけて地政学リスクが高まったことで、安全通貨の円が買い戻され、米国債も買われたようですが、今のところその影響は限定的のようです。  ドル円は先週の118円66銭から、昨日の下落で2円以上の調整をしたことになります。11月9日の米大統領選以来、2円前後の調整はこれで2回目です。この後もう少し大きめの調整に繋がる可能性もありますが、このままで終わってしまえば、やはり依然としてトランプラリーは継続していると判断せざるを得ません。ドル円の120円とNYダウの2万ドルが目先のターゲットと見ている専門家も多く、年内に達成するといった見方も強まっています。個人的には、株価の方は残り120ドルほどであることから、早ければ今日にも達成する可能性はありますが、ドル円はそれ程簡単ではないと思います。レベルがレベルだけに、年末を前に日本の輸出企業を中心にドル売りの手当てをしておこうという動きが想定されます。  先週のFOMCでのドットチャートをきっかけに一気に118円台まで急騰したドル円でしたが、足もとではやや落ち着きを取り戻しています。ただ、このままだと115-120円のレンジを形成することになり、来年の120円を目指して、底がためをすることになります。発表される経済指標も好調で、なかなかドルに死角がありません。しばらくは注意深く動きを見極めるしかありません。本日のレンジは116円50銭~117円70銭程度を予想しますがテクニカルでは、短期的な動きを示す「1時間足」でローソク足が雲の下限を抜け切るかどうか微妙な位置にいます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は東京時間から上値が重く、NYでは116円55銭まで下落。これまでの円売りから、対主要通貨で円を買い戻す動きが観られた。ユーロドルは続落。1.04を割り込み、1.0393近辺までユーロ売りが進む。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-20 09:30