【為替本日の注目点】NYダウ2万ドルを前に足踏み

ドル円は117円台で推移。やや上値が重くなっており、株安と原油安、さらには金利も低下したことで117円15銭まで売られたが、その後は117円台半ばまで反発する。ユーロドルは1.03台から上昇。イタリア大手銀行への資金供給にメドがついたこともあり、1.0451まで買われた。株式市場は反落。ダウは2万ドルの大台を前に足踏み状態。商いも少なくダウは32ドル下落し、大台がやや遠のく。債券相場は反発。株価が下落した他、特に材料もなく反発。長期金利は2.53%台へと小幅に低下。金は小幅に下落。原油は在庫が増加していたことで反落。
11月中古住宅販売件数 → 561万件
ドル/円117.15 ~ 117.87/
ユーロ/ドル1.0419 ~ 1.0451
ユーロ/円122.19 ~ 122.87
NYダウ -32.66 → 19,941.96ドル
GOLD -0.40 →1,133.20ドル
WTI -0.81→ 52.49ドル
米10年国債 -0.024 → 2.535%
本日の注目イベント
欧 ECB経済報告
米 7-9月GDP(確定値)
米 11月耐久財受注
米 新規失業保険申請件数
米 10月FHFA住宅価格指数
米 11月個人所得
米 11月個人支出
米 11月PCEコアデフレーター
ドル円はNY市場で117円15銭まで売られましたが、いつものようにそこからは反発しています。下落しても、「下落特有の勢い」もなく、依然としてドルが下げたところを拾うスタンスが続いていると見られます。ただそれでも、ドルの上昇に先週までのような勢いもなくなったのは事実で、これまでのように一本調子で上昇する展開でもなくなっています。11月9日の大統領選を境に、全く景色が変り急激なドル高円安が、かなりのスピードで進行して来ましたが、そのスピードにも若干ブレイキがかかっているようです。
すでに11月9日からは約17円ものドル高が見られ、このままの状況が続けば直ぐに120円に届いてしまいます。このあたりでの小休止も当然のことで、これはNYダウでも言えることです。ダウは2万ドルを目前に足踏みしているところで、年内に2万ドル達成はあると予想していますが、今は大台達成前の準備をしているところでしょう。
トランプ効果でここまでドル高と株高が同時進行しましたが、今後は選挙中の公約が実施されるのかどうかに焦点が移ります。10年間で1兆ドルものインフラ投資に加え、法人税を35%から15%へと半分以下にし、さらに個人に対しても減税を行うというものです。問題はその財源です。予算は議会を通さなければなりません。これまでの議会と異なり、現在議会は共和党が多数を占めており、予算は承認されやすいと見られていますが、減額されることも考えられます。もしそのような事態になれば、トランプ神話もほころび始めることになろうかと思います。トランプ効果の「陽の部分」だけが強調されてここまで一気に駆け上がってきたわけで、「影の部分」は封印されてきたことを考えれば、その反動も大きいと思われます。
本日は連休前ということもあり、ドル円が118円台まで戻す可能性は低いでしょう。欧米もクリスマス休暇です。取引も閑散となりそうですが、かといって大幅なドルの下落も予想しにくい状況です。「閑散に売りなし」といったところでしょうか。予想レンジは117~118円程度と見ますが、117円を割りこむ場面があれば、もう少し下値が見込めるかもしれません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は117円台で推移。やや上値が重くなっており、株安と原油安、さらには金利も低下したことで117円15銭まで売られたが、その後は117円台半ばまで反発する。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-12-22 09:15