イートアンドは1部上場の好需給思惑が再燃し三角保ち合いから上放れ窺い続伸
イートアンド <2882> は、2円高の1504円と小幅ながら続伸し、12月18日につけた東証第1部指定替え後安値1500円から底上げしている。12月3日の東証1部指定替え承認で1610円高値をつけたものの、25日移動平均線水準での三角保ち合いを続けており、指定替えに伴う東証株価指数(TOPIX)算入による需給好転思惑が再び高まり、上放れ・割安修正期待の打診買いが下値に続いている。
■昨年11月の2部上場時も安値から上場来高値まで7割高の実績
同社株は、昨年11月27日にジャスダック市場(スタンダード)から東証第2部に新規上場され、上場時の安値から2段上げで上場来高値1670円まで7割高した。今回の東証1部指定替えでも、新株式発行などの希薄化材料を伴わず、TOPIX連動型のファンドの買い需要が発生するとして2部上場後の高変化相場再現の思惑を強めている。
同社は業績も順調で、今3月期業績は売り上げ205億5200万円(前期比3%増)、経常利益9億4500万円(同5%増)、純利益5億400万円(同17%増)と増益転換が予想されている。昨年10月に建設・稼働させた群馬新工場(群馬県邑楽郡)を拠点に関東圏以北をターゲットに新規出店を加速し、相次ぎ新メニューを開発・投入、さらに同工場の生産ラインを増設し食料販売事業で水餃子などの拡販を進めていることなどが寄与する。
新規出店では、第2四半期までに加盟店48店舗、直営店11店舗の合計59店舗を新規出店(閉鎖22店舗)し、10月以降も、12月15日オープンの川崎駅西口店までシンガポール店を含めて8店舗を出店した。また新メニューでも、創業45周年記念の「復刻 新!元祖焼餃子」を期間限定で販売したのに続き、12月20日からは人気商品の「太陽のトマト麺」の冬季限定商品「燻製鴨の根菜アラビアータ トマト麺」や「ガーリック味噌ラーメン」などを投入する。
■PERも11倍台と割安で2部上場来高値抜けに弾み
株価は、今期業績が第1四半期、第2四半期と伸び悩むなか今年10月にスタートさせたよしもとクリエイティブ・エージェンシーと提携した創業45周年キャンペーンをテコに東証2部上場来高値1670円まで買われて1400円と調整、下ヒゲで下値を確認しつつ三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。PER11倍台の割安修正で2部上場来高値更新から上値追いが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
イートアンド<2882>(東1)は、2円高の1504円と小幅ながら続伸し、12月18日につけた東証第1部指定替え後安値1500円から底上げしている。
economic
2013-12-20 10:45